「暮らして、食べて、また暮らして、」
伊藤 ひなた(デザインコース)
エッセイ/文庫本、A6版、pp.192
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
今日も起きて、なにかを食べて、なにかをして、そして眠りにつく・・・。身体に馴染んで忘れてしまうような、でもずっとそばにあった毎日に気が付くと、今ある暮らしがちょっぴり愛おしくなる。そんななんでもない日々を、食べものとともに大学生の等身大で綴った、三十日の暮らしの記録。
「こえ」
川越 梨央(美術・工芸コース)
サウンドインスタレーション/サックス、マイコンボード、サーボモーター、DFPlayer
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
人は聴覚に残された記憶から失う。忘れたくない人の声を最初に忘れてしまう。音に耳をすますことで、不可視な物に対する知覚が想像力を刺激する。騒々しい世界の中であっても微かな音から追憶していく。
これは音の記憶を用いたサウンドインスタレーションである。遺品のサックスを故人の記憶を想起させる装置として構築した。
「Lohcpr」
草村 凌河(デザインコース)
メディアアート/Adobe Premiere Pro、映像
第1会場:高岡市美術館
本作は、"惑星カズィヴ800の機械生命体"が使用する文字「Lohcpr」を説明するプレゼンテーション映像作品。"惑星カズィヴ800"は、視覚による光のスペクトラムを駆使したコミュニケーションを行う地球外生命体。この映像では、そんな彼らが使用する特殊言語「Lohcpr」の解説を行う。
別惑星の言語という常識を受けて、自分自身の常識を疑うきっかけになることを期待している。
「人間椅子人間」
熊井 晴明(美術・工芸コース)
インスタレーション/コンピュータ、プロジェクター、WEBカメラなど
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
本作品は、投影されたCGの椅子が鑑賞者の動きと連動して変形する体験型のインスタレーション作品です。歪んだ椅子を正しい形にしようとするとき、鑑賞者は不自然な姿勢を強いられます。人間が椅子になり、椅子が人間になるという双方向的な関係によって、「コントロールする立場」と「コントロールされる立場」が入れ替わる可能性を示しています。
「身体の向きと角度」
阪下 和希(デザインコース)
インスタレーション/ OpenCV、MediaPipe
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
鑑賞者が作品の前に立つことで自身に自身の身体を制御させること、それを客観的に見せることを目的としたインスタレーション。
この作品は、カメラを利用して鑑賞者の手や足、動作を読み取っている。読み取った情報をモータへ送ることで、人と作品の動きを連動させている。自身の身体を動かして、作品を動かすことによって普段意識をせずに動かしていた身体に目を向けさせることを目的としている。
「「 お母さん 」」
長谷川 凜子(美術・工芸コース)
工芸/銅、鍛金
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
お母さんは私に優しさとあたたかさを与えてくれる。
お母さんが居ればどんな夜にだって安心して眠れる。