卒業研究・制作

作品系/デザイン

「居場所 subconscious home」

家塚 ちひろ(デザインコース)

デジタルコンテンツ/Canon PowerShot SX430

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

居場所と言われると家や仕事場を思い浮かべるだろうか。『居場所subconscious home』は、既存の居場所とは違う解釈。暮らす日々のなかで、包まれるような、ほっとするような、深呼吸できるような空気感の漂うそんなところ。どんな人にもそんな『居場所』がきっとある。

「経験を形に残す映像作品」

椚座 美咲(デザインコース)

アニメーション/CLIP STUDIO PAINT,Adobe Premiere

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

子供の頃は純粋に楽しめていたことが成長するにつれて楽しめなくなることがあるのはなぜだろう。
私は自分の行うことに能力や責任が伴ってくること。「こうあるべき」「こうするべき」という意識が課題であると考えた。
そこで成長するにつれて忘れていた、子供の頃の純粋な感情を振り返ることで前向きな気持ちを見つめ直し、前に進んでいくストーリーアニメーションを制作した。
今やっていることの最初に感じていた楽しさの気づきやその一つの行動で見方や捉え方が変わるきっかけになればと思う。

「味噌の魅力を伝えるためのパッケージデザイン」 

久保田 瑞恵(デザインコース)

パッケージデザイン/紙、カッティングシート

第1会場:高岡市美術館

日本人にとって味噌は身近な調味料のひとつであるが、日本各地の味噌を比べてみると、歴史や、味の種類、製造方法の違いなど多様な一面がある。一方、現在販売されている多くの商品が画一的であり、多様性に着目したような企画的な商品がすくない。また、パッケージの形状や、商品の売り方にもまだ多くの余地を感じる。そこで、味噌のパッケージの可能性を広げ、新たな味噌との出会い方を生み出す。

「みかたはミカタ 見方を変えて自分の味方になろう」

佐藤 有佳(デザインコース)

絵本/上製本、h210×w200/pp66

第1会場:高岡市美術館

本書は、コミュニケーション心理学手法の一つである「リフレーミング」を用いた絵本です。
自分の思考の癖に気づき捉え方を変えて意味づけをすることは、繊細な子供たちの気持ちを軽くすることができると考えます。ちょっぴり落ち込んで心がなくなりそうなとき、その悲しみを自分で認め、優しく包み込むことができれば、明日も自分らしさを失わずいられるのではないでしょうか。心に寄り添って、自分と他人とが心を通わせる前の、ストレッチになるような絵本になることを目指しました。

「fil〈フィル〉」

髙橋 ゆう(デザインコース)

コミュニケーションデザイン/A4版冊子(4冊)

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

高岡市御旅屋通りにある複合施設「OTAYA TOMOS」の中にあるミニシアター「御旅屋座」は、オープンから2年が経つが、学生世代の入場者数は著しく少ない傾向にある。そこで「御旅屋座」を活動拠点とし、学生世代に向けて映画の魅力を発信するための様々な活動を行う。2022年4月に発行したフリーマガジンfil〈フィル〉の制作から始まり、現在に至るまでの活動記録を4冊のドキュメンタリー本にまとめた。

「わたしのかぞく」

寺嶋 こころ(デザインコース)

アニメーション/CLIP STUDIO PAINT、Adobe Premiere

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

日本全体の婚姻のうち約4分の一以上は再婚家庭*と、多くのステップファミリーが生まれている現状に反して認知度が低く、そのため当事者も問題視しづらい状況です。私は自身の経験をアニメーションにすることでステップファミリーを知るきっかけにしたいと思い、制作しました。YouTubeで動画を一般公開しています。是非ご覧ください。
*厚生労働省 平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」より

「Core graceful」

中藏 実咲(デザインコース)

家具/栗

第1会場:高岡市美術館

初めて化粧をした時のドキドキ感やアクセサリーを選ぶ時の高揚感は薄れ、忙しい現代人は朝の身だしなみさえも義務感に駆られながら行いがちになる。
そこで宝箱を開けるときのようなワクワクやときめきを想起させる化粧台を制作した。新しい自分に出会うときめきを思いだしてもらいたい。

「ゆるやかな境界」

中屋 裕香(デザインコース)

家具/樺

第1会場:高岡市美術館

「モノ」の機能が「モノ」と「モノ」との境界を作っている。
境界は機能に従って生まれる「用途」とも言える。
そのような用途の境界を、自分の意思で引き分けることのできる家具を目指した。
ある時はセンターテーブルとして複数人が集う場に、
ある時はデスク&チェアとして個人の作業に。
自分で引くゆるやかな境界が、心地良い豊かな暮らしを繋いでいる。

「スーパーニワ」

丹羽 さくら(デザインコース)

スタイリング/illustrator

第1会場:高岡市美術館

私は週に3日、スーパーでアルバイトをしていた。ある日、値引きの作業をしている時に手元の半額シールを見て「なんか、かわいいな。」と思った。スーパーのデザインは洗練されたものではないかもしれないけれど、なぜだか惹かれるものがある。そんなスーパーの魅力をテーマにしたグッズがあれば新たな価値観が生み出せるのではないかと思い、10種のグッズを制作した。

「minimum」

八田 渚(デザインコース)

工芸(木材)/ブラックウォールナット

第1会場:高岡市美術館

ミニマムには最小限という意味がある。では、ミニマムなものとは何か。
シンプルなものは、いわゆる一般的な形をしていて装飾が少ない。
ミニマムなものは、シンプルなものから要素を削ぎ落としていくこと。
例えば、シンプルなフォトフレームは、写真が板とアクリル板に挟まれている。
ミニマムなフォトフレームは、板を削ぎ落とし、写真がアクリル板のみで挟まれている。
minimumは、すべて板の厚み4mmで構成されている。

「増えた12kgの脂肪は黒歴史か青春か」

福西 里桜(デザインコース)

エッセイ漫画/墨、水彩、In Design、A5版、pp.288

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

中学から始めた陸上競技をきっかけに痩せることや体型にこだわった学生時代。
なのに最終的に12kg太った。そんな過去を暴露したエッセイ漫画です。
速く走るために痩せなきゃ…!価値を出すために痩せなきゃ…!
でも食べたい!甘いってうまい…!食欲のコントロールが効かない!
いろんな目標や葛藤、悩みを持ち続けた私の学生時代は、隠さないといけない黒歴史なのか…
それとも自分の背中を押してくれるような青春の時間か…
漫画を描く中で感じた「隠したい過去も、今を生きるための自信につなげたい」という思いを漫画に込めました。

「武士道留学」

本江 弦太(デザインコース)

コミュニケーションデザイン/漫画、128*182mm、clipstudio

第1会場:高岡市美術館

エリート大学生こうたはトップ企業に就職するため、海外留学に臨む。
留学初日、ある外国人に留学の目的を話すとこうたの完璧とも思える意見は「それは自分の意見ではない」と笑い飛ばされた。その日からこうたは留学の厳しい現実に直面していく。
そんなとき、現れた謎の男〝ブシドー〟。彼はこうたをよそに人々を魅了していく。
その男は、こうたにはない何かを持っていた。ブシドーにあって、こうたにはないものとは…?
留学で日本人が失敗をしないために知っておくべき武士道という思想の様々な要素を魅力あるキャラ達と小気味よいテンポでおくる、新時代”留学哲学”漫画!

「ユニゾンがきこえる -体験の昇華と自己とのコミュニケーションツールとしての音楽の提示」

本多 志穂子(デザインコース)

漫画/CLIP STUDIO PAINT

第1会場:高岡市美術館

私は4年生の11月まで就活をしていました。夏頃にはみんなが就活を終えていくなか、私だけがずっとひとり取り残されていくような孤独感を強く味わいましたが、この1年、音楽という存在に強く励まされ、助けられました。自分の中の音楽のありさまを私自身の体験を通して表現することで、私と同じように悩みや寂しさを感じる人と気持ちを少しでも共有し、それと同時に気持ちと体験を共にする音楽の存在を伝えられたらと考え、この漫画を制作しました。

「羽ばたく「かわいい」ずかん」

前田 七渚(デザインコース)

コミュニケーションデザイン/アンソロジー、イラストレーション

第1会場:高岡市美術館

「私はかわいくない。」ひとえまぶただから。太っているから。背が高いから。でも誰かは言った、「あなたはかわいい。」<かわいい>という、不確かな存在を、いろんな人の目から探してみた。<かわいい>は私が想像していたよりもっと広くて、大きかった。正解なんてどこにもなかった。今までの<かわいい>が、私から羽ばたいていく。
「私はかわいくない。」と思う、あなたと私に贈ります。

「新時代における和菓子アクティビティの提案 〜和菓子で誕生日を考える〜」

松田 理々夏(デザインコース)

コミュニケーションデザイン/紙、模型

第1会場:高岡市美術館

大きいお盆の上に和菓子を置き、それを参加者で取り囲んでお茶を楽しむ。誕生日にはケーキに蝋燭を刺してお祝いをすることが定番ではあるが、和菓子でそれを行ったらどうなるかを考え、提案した。自分が和菓子で誕生日を祝われるとしたら、どの季節のお菓子になるのか、お盆にどのようなアートが施されるのか、そのようなコミュニケーションが生まれるのかを考えながら楽しんでもらいたい。

「リビングチェア」

明官 鮎美(デザインコース)

家具/メープル、ペーパーコード

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

ペーパーコードとは、紙紐に樹脂を含ませて撚った紐のことで、紙でありながらも革や布と同程度の耐久性がある。また、ペーパーコード編みの椅子は軽量かつ座り心地の良さに定評があり、なによりペーパーコード編みは造形的にも美しい。
その美しさと耐久性には、編む技能や椅子の構造に様々な工夫が盛り込まれており、その感触を一つひとつ再認識しながら作りあげた。

「ホビーモチーフの魅力を再発見させるイラストレーション制作」

山根 朋己(デザインコース)

キャラクターデザイン/イラストレーション

第2会場:富山大学 高岡キャンパス

かつての時代、多くの人々の心を魅了した様々なモチーフは、令和となった現代においても「平成レトロ」という形で、当時の時代を生きた人々の間では懐かしい記憶として残されている一方で、新しい時代を生きる若者の間では真新しいモチーフとして再びブームを巻き起こしつつある。そんな広い世代で愛されている娯楽にまつわるモチーフを、自分のフィルターを通して新しい形で表現することはできないかと思い、制作した。

「旧ソ連の諺カルタ」

Kapustina Kristina(デザインコース)

製品デザイン/ボール紙、光沢紙、色紙

第1会場:高岡市美術館

異なる文化を持つ人たちの距離を少しでも縮めたい、そんな思いで制作しました。
自分の国の過去や文化を少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

「外国人にやさしい医薬品パッケージ」

金 莉娜(芸術文化学研究科)

パッケージデザイン/マットポスト、PP加工

第1会場:高岡市美術館

現在、日本で販売されている多くの医薬品については、外国人向けの表記が施されていないものが多数を占めている。医薬品であることから、効用や成分、処方についての正しい表記と伝達を行う必要があるが、パッケージにおいて、言語表記を多国語にすることのハードルは高い。本研究は、日本に訪れる外国人を対象にした医薬品パッケージデザイン案の可能性を探り、外国人の医薬品に関する生活支援に役立てることを目指している。

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