「鶯の里-ARによるインタラクティブ絵本-」
安部 楓香(デザインコース)
絵本/AR、Adobe Aero
第1会場:高岡市美術館
AR(拡張現実)とは、現実世界を立体的に読み取り、仮想的に拡張する技術のことである。現実世界にバーチャル要素を追加できるARのインタラクティブ性を活かし、従来のアナログ絵本よりも物語のテーマを印象的に演出できる絵本作品の制作に挑戦している。
日本の四季が描かれる「鶯の里」という昔話を原作として、特に日本の自然の美しさや季節の風物詩をARでキャッチーに表現することを意識して制作した。
「ゴー?ゴー!マン」
栃木 秀斗(デザインコース)
映像/Blender、in3D、Adobe Premiere Pro、Garage Band
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
この作品に登場する青年はヒーローの仮面をつけて架空の世界へと走り出す。決して理想のヒーローになれないにも関わらず。
この世界は全てが自分の思い通りになるとは限らない。夢想した後にやってくる現実は、理想とは大きだ隔たりがある。しかしやってくる現実は受け入れなければならない。
この映像作品はCGと実写を組みあわせて理想と現実を表現している。
「矛盾時計」
中島 光優(デザインコース)
インスタレーション、コンセプチュアルアート/ミクストメディア
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
この作品は、時計としての「現在」を見る装置ではなく「過去」を見る装置である。
「過去」から「現在」への時間経過において、社会や文化は変化し続けるものである。その結果、文化が人々の記憶から忘れられること、ましてやその記憶を持たない人が現れることを否定できない。
では、「現在」が「過去」となったとき、社会や文化の遺物として何が残るだろうか。
この作品から、いずれ「過去」となる「現在」の文化とは何か考えてみてほしい。
「96/100」
八谷 彩華(美術・工芸コース)
インスタレーションアート/ミクストメディア
第2会場:富山大学 高岡キャンパス
本作品は米96パーセント、梅干し4パーセントの素材をもとに、唾液腺から出る分泌液の量に応じた感覚記憶に訴えかけ、鑑賞者の食の記憶と肉体の反応のスペクタクルを巻き起こすインスタレーション作品です。