卒業研究・制作

作品/工芸

「可変人形 「化け急須」」

案済 晃優(デザインコース)

模型/ABS、3Dモデリング、3Dプリンター、塗装

第1会場:高岡市美術館

 「これがこう変形するのか」そんな驚き、感動を与えたいと考え、「変形」をテーマに付喪神をモチーフとした立体作品を制作しました。もし目の前のものが、付喪神のように魂を宿しているとしたら、彼らはどのような姿形をとるのか、そんな想像を掻き立てるような作品を目指しました。おじいさんのイメージと、日本の妖怪たちのすっとんきょうな姿を参考に、私なりの急須の付喪神を制作しました。

「きらきらと」

飯田 紬衣(美術・工芸コース)

工芸/鍛金、鍛造、漆焼き付け、パート・ド・ヴェール、銅、鉄、漆、黒御影石、silver925、ガラス、プラチナ箔

第1会場:高岡市美術館

 「ガラス」と「金属」全然違うけれど、どちらも私の手によって形を変え、きらきらと光る魅力的で愛おしい素材。その2つの素材をメインに香炉と茶香炉を制作しました。

「経年」 

池口 歩(美術・工芸コース)

工芸/真鍮

第1会場:高岡市美術館

 真鍮の色合いは、時間の経過と共にゆっくりと変化し、深みを増していきます。本作品はそのような真鍮の経年変化に着目して制作しました。テーマは「歳月を重ねる」です。長い人生を歩んできた女性の手と、長寿を象徴するイチョウの葉をモチーフに、年月の経過を表現しています。
 会期中も止まることがない真鍮の表情の変化と、時の流れがもたらす真鍮の魅力を味わっていただきたい作品です。

「展翅」

小西 一桃(美術・工芸コース)

工芸/青銅、真鍮、アルミニウム、メッキ加工・蠟型鋳造

第1会場:高岡市美術館

 翅が破れた蝶を見た日のことを思い出した。飛びにくそうだが、破れていても美しい姿に少し羨ましさを覚えた。標本展示のために翅を広げられた蝶の姿を見た。欠けていても故意に姿を変えられていても魅了された。蝶の翅をジュエリーとして身に纏うことで、自分に羽が生えたような気持ちになれるかもしれない。そんな感情と向き合いながら蝶をモチーフに制作しました。

「メリーゴーランド」

小山 結衣(美術・工芸コース)

工芸/3Dモデリング、精密鋳造、真鍮、アルミニウム檜、麻布、金箔、金粉、銀粉、エルジー粉

第1会場:高岡市美術館

 3Dモデリングや精密鋳造を用いて、からくりオルゴールを制作しました。
 ハンドルを回すと、オルゴールの音色と共に馬たちが上下しメリーゴーランドが動き出します。

「ささやかな喜び」

西谷 美咲(美術・工芸コース)

工芸/精密鋳造、真鍮、アルミニウム

第1会場:高岡市美術館

 心が疲れやすい私にとって、ふと笑顔になれるものや喜びを感じられるものは日常の中にあるのではないかと思っている。そのふとした笑顔・喜びを感じられる「もの」「場面」をジュエリーという形で表現してみたいと思い、様々な状況を思い浮かべながら制作を行った。

「昇華」

和賀 あまね(美術・工芸コース)

工芸/真鍮板、ガラス、木材

第1会場:高岡市美術館

 「椿」というモチーフは高校時代から取り組んできたものであり、成長を象徴させる特別な存在です。本作では金属工芸の透かし彫り技法を用いて椿とメジロをモチーフにテーブルランプを制作しました。
 「昇華」という題名には、過去の記憶や想いを光へと変え、その輝きで未来を繋ぐという願いを込めました。内側から放たれる光が椿模様を際立たせるように、この作品が私の歩んできた道とこれからの可能性を照らし、成長と希望を映し出す存在となるよう思いを込めています。

「響く笛の音」

織田 峻太郎(人文社会芸術総合研究科)

工芸/乾漆、漆、麻布、金箔、プラチナ箔

第1会場:高岡市美術館

 古来、先人たちは人の手に余る問題に直面した時、人ならざるモノを創り出し、心の支えにしてきた。現代においても解決しがたい諸問題は散見され、人々はよりどころを必要としている。
 先人たちの知恵を借り、縦横無尽に駆ける獅子の姿を描くことで現代の人々のよりどころとなり得る存在を表した。
 

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