2016.06.29
【名物授業】造形芸術演習1
授業科目名「造形芸術演習1」
絵画、立体、メディアにおける芸術表現を学ぶには、美術史上の傑作や技術史上のター ニングポイントとなった過去の名品を観察することが重要です。それを「造形芸術演習1」の授業の中で模写や模刻、論文講読を通して実践します。各自が学びたい分野に合わせて、油画、日本画、彫塑、CGなど、7種の課題から選択できます。
現在、日本画課題を選択している履修生は「国宝 鳥獣人物戯画」と「国宝 源氏物語絵巻」の部分現状模写を制作しています。そして今回、模写の作業工程の一つである「和紙の裏打ち」を表具師・堀田盛喜堂・堀田直樹さん(高岡市)の仕事場で実習しました。
実習で使用する刷毛などの道具類、和紙や糊などを見せてもらいながら、表具についての解説を聞きました。履修生は、堀田さんからたくさんの指導と助力を得て、自身が制作した模写の裏打ちを成功させ、実際の表具師さんの仕事場の中で、たくさんのことを感じたようです。「和紙の裏打ち」は日本画に欠かせない重要な伝統技術であることを、改めて実感する機会となりました。
[授業のねらいとカリキュラム上の位置付け(一般学習目標)]
模写・模刻およびレポート「模写・模刻の制作報告」作成を課題とする授業です。
授業のねらいは、歴史の中で連綿と続く造形芸術制作の営みがあり、その最先端に自分たち学生が位置しているということを意識することにあります。
名作がどのように制作されたのか、その制作動機や制作過程、制作技術、使用画材などを考え、それらを自身の制作活動に活かします。
[受講生]
2、3年生対象
[必修科目となるコース]
造形芸術コース
※その他のコースは選択科目
[担当]
髙島 圭史 (芸術文化学部 准教授)
安達 博文 (芸術文化学部 教授)
中村 滝雄 (芸術文化学部 教授)
山田 眞一 (芸術文化学部 教授)
後藤 敏伸 (芸術文化学部 教授)
齊藤 晴之 (芸術文化学部 教授)
辻合 秀一 (芸術文化学部 准教授)
米川 覚 (芸術文化学部 講師)
平田 昌輝 (芸術文化学部 講師)
[関連リンク]
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