工芸史・
工芸技術史研究室
本学部では、教職員と学生の実物を通じての研究・教育を促進させることを目的として、漆工、木工、金工の各分野の工芸作品や制作過程等の工芸技術を示す実物資料の収集につとめています。また平成27年には、富山県出身の華道家・大郷理明氏が長年にわたり蒐集された鋳造花器を主とする特色ある作品群をご寄贈下さり、収蔵品は質量ともにいっそうの充実をみせることとなりました。これらの「芸文コレクション」は、研究や実技教育の場で活用されるばかりではなく、コレクションを所管する「工芸史・工芸技術史研究室」が中心となって、学内外でのさまざまな機会に展示公開することで、地域の芸術文化活性化の一翼をも担っています。

新収蔵品
三分野で活躍中の工芸家による代表作ばかりではなく、高岡ゆかりの鑞型鋳造の原型や伝統木工の制作工程見本など、工芸技術史に関わる実物資料も系統的に収集しています。
大郷コレクション
鋳造花器のなかには、明治期の「金沢銅器会社」製をはじめとする、珍しい作品が多く含まれています。また、陶芸家・鯉江良二の現代花器の作品群も見どころのひとつです。