教員紹介

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清水 克朗 SHIMIZU, Katsuro

学術研究部 芸術文化学系 准教授

美術鋳造

  • 工芸領域

プロフィール

学歴
東京藝術大学美術学部(1988年)卒業、同大学大学院美術研究科修士課程(1990年)修了、同大学大学院美術研究科博士後期課程へ進学、高岡短期大学赴任のため(1991年)中途退学、芸術学修士
略歴
1991年4月高岡短期大学助教、1995年7月から1997年3月 第37次日本南極地域観測隊(越冬隊)に参加、1995年8月講師、2004年4月助教授、2005年10月より現職
学会等
日本鋳金家協会、アジア鋳造技術史学会、日本美術刀剣保存協会

研究活動

研究テーマ
「鋳金による造形」
「伝統的金工技術の研究」
現在の研究課題・概要
「鋳金による造形」
伝統的な真土型鋳造をはじめ、生型鋳造や石膏鋳造、遠心鋳造、真空吸引加圧鋳造などによる鋳金ならではの造形を探求している。

「伝統的金工技術の研究」
日本の伝統的な金工技術の記録と継承を軸として、高岡銅器製作道具の調査や、明治期高岡銅器の技法解析、金属工芸を支える用具材料関連業者の現状調査などの活動を行っている。
作品
蝋型鋳銅「BLUE BIRD」(国民文化祭とやま'96美術展 現代に生きづく金工展、高岡市美術館、1996年)、惣型鋳銅「青銅皿」(清水克朗 鋳金展、高岡短期大学エントランスホール、1993年)、込型鋳銅「降下する調べ」(第1回佐野ルネッサンス鋳金展、佐野市文化会館、1998年)、込型鋳銀「母の家」(日本の鋳金・いものの形展'96、高岡市美術館・埼玉県立美術館、1999年)、赤銅ぐいのみ、四分一ぐいのみ(創設記念展、高岡市美術館、2005年)、鋳銀波透指輪・鋳銀波透胸飾(第4回佐野ルネッサンス鋳金展、佐野市文化会館、2007年)、ペーパーナイフ(日本の鋳金・いものの形展'08、埼玉県立近代美術館、2008年)、青銅KIMの頭像(みゃあらくもん玉手箱展、ギャラリー七本杉、2009年)、蝋型鋳銀帯留(みゃあらくもん玉手箱展、画廊七本杉、2009年)、錫鎚絞酒盃(みゃあらくもん玉手箱Ⅱ、画廊七本杉、2010年)、喜寿(日本の鋳金・いものの形'11-とけた金属から生まれる藝術-、埼玉県立近代美術館、2011年)、K氏の印象(日本の鋳金・いものの形'11-とけた金属から生まれる藝術-、埼玉県立近代美術館、2011年)、青銅鏡(高岡市 有礒正八幡宮 奉納、2012年)
論文
「鏡と范から探る山字文鏡の鋳造方法」(共著、泉屋博古館紀要 旧山本コレクション鏡鑑特集号第14巻、1998年)、「素灰焼き法による鋳型焼成の記録と考察」(共著、高岡短期大学紀要第15巻、2000年)、「鋳掛け法による鋳造欠陥部分補修の記録と考察」(共著、高岡短期大学紀要第15巻、2000年)、「伝世鏡の再検討・‐鶴尾神社4号墳出土方格規矩四神鏡について‐(共著、古代学研究 第156号、2002年)、「伝世鏡の再検討II‐福岡県宮原遺跡および奈良県池殿奥4号墳出土倣製内向花文鏡について‐」(共著、橿原考古学研究所紀要 考古學論攷第25冊、2002年)、「明治期高岡銅器の金属工芸技法解析 その1 -武人文様彫金大香炉の蓋部分における金属工芸技法について-」(共著、富山大学芸術文化学部紀要第4巻、2009年)
著書
技術ノート、「高岡短期大学創立10周年モニュメント制作の記録」(共著、高岡短期大学紀要第5巻、1994年)、「南極・昭和基地越冬体験記 南極というところ Vol.1~4」(単著、高岡文化情報誌 きらめき 冬 Vol.28~31 1998年)、「武生大仏の研究-東アジアの伝統的鋳造技法で作られた最後の大仏-」(共著、高岡短期大学紀要第18巻、2003年)、「平成18年度 金属工芸を支える用具・原材料関連業者の現状調査 報告書」(単著、文化庁文化財部伝統文化課、2006年)、「平成19年度 金属工芸を支える用具・原材料関連業者の現状調査 報告書」(単著、文化庁文化財部伝統文化課、2007年)、「平成20年度 金属工芸を支える用具・原材料関連業者の現状調査 報告書」(単著、文化庁文化財部伝統文化課、2008年)、「平成21年度 金属工芸を支える用具・原材料関連業者の現状調査 報告書」(共著、文化庁文化財部伝統文化課、2009年)、「金工分野におけるDB化に関する活動報告」(単著、TREC平成23年度活動レポート、2011年)、「高岡の道具 データベース化の試み」(単著、TREC VOL.6、2011年)、「平成24年度調査報告書 高岡の金工の現状」(単著、文化庁文化財部伝統文化課、2012年)、「平成25年度調査報告書 高岡の金工の現状」(単著、文化庁文化財部伝統文化課、2013年)
学術賞等
サロン・ド・プランタン賞、第1回佐野ルネッサンス鋳金展奨励賞
地域社会における活動状況
高岡ロータリークラブ講演会(高岡ロータリークラブ、1997年5月)、映画と講演の会(国立極地研究所、1997年10月)、高岡伝統産業青年会講演会(高岡伝統産業青年会、1997年11月)、高岡婦人補導員会講演会(高岡婦人補導員会、1998年)、高岡万葉ロータリークラブ講演会(高岡万葉ロータリークラブ、1999年)、高岡アルミニウム懇話会講演会(高岡アルミニウム懇話会、1999年6月)以上、「南極昭和基地の生活」を講演
共同研究(相談を含む)、可能な分野
・美術鋳造に関する事
・金属工芸に関する事
将来の研究構想
「現代に残る伝統的な金属工芸技術の記録」
現在、多くの伝統技法が刻々と失われつつある。こうした技法をデジタル映像として残したいと考えている。

教育活動

学部担当科目
工芸技法・材料、工芸実習(金工)A、工芸実習(金工)C、工芸実習(金工)E、卒業研究・制作
教養教育担当科目
感性をはぐくむ
大学院担当科目
金属工芸特別演習A、金属工芸特別演習C、芸術文化学研究Ⅰ、芸術文化学研究Ⅱ、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ
卒業/修了研究・制作
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