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2015.10.22

【金屋町楽市】「地域プロジェクト(楽市)実習」

アルミ板を組み合わせて、小さな急須が映える展示方法を考案。

「地域プロジェクト(楽市)実習」

  「地域プロジェクト(楽市)実習」は、400年の歴史を誇る高岡鋳物発祥の町・金屋町において開催しているイベント「金屋町楽市inさまのこ」をテーマと した授業です。伝統的な町並みが残る街区一体を美術館に見立て、工芸品の展示を行うと共に、お茶会や着物ファッションショー、工芸品をつくるワークショッ プなど、伝統的な文化を体験しその価値をあらためて理解する取り組みとして開催しています。2008年から実施、2014年からは地域と連携した実践的授 業として「プロジェクト実習」に認定され、毎年数十名の学生が履修しています。学生は自分たちが学ぶ専門性に応じて以下の班に別れて取り組みました。

・内部班:各町屋での展示計画を実施。出展された作品群の整理、町屋への配分、具体的な展示、片付けを行いました。今年度は、ドイツ在住の写真アーティスト、濱田まき子氏撮影の「大澤光民写真展」の展示計画も行いました。
・外部班:屋外展示用の什器、ワークショップやお茶会などのシェルターをデザイン、制作しました。
・照明班:今年度の新たな取り組みとして、石畳通りのライトアップを行いました。千本格子をモチーフとしたオリジナル照明を制作・配置すると共に、町屋の内部に光源を設置して、石畳通りに千本格子の影がつくる趣のある景観をつくりました。
・VD(視覚デザイン)班:会場案内の蛇腹型パンフレット、お茶席券、サイン計画、展示説明等を制作しました。基本フォーマットは例年の形式を維持しながら、年度としてのテーマを設定し、年度ごとの特色をつくっています。
・着物通り班:伝統的な町並みを、和服を着て散策してもらう取り組み。参加者募集から、レンタル着物の準備、各担当割り、ファッションショーの企画・実施を行いました。
・お茶会班:緑地公園におけてお茶会を開催しました。開催テーマからお茶会を「KIRARI席」とし、輝きが感じられるお道具として、ガラス製のお茶碗とお皿を制作しました。
・イベント班:子供いる家族連れが気軽に参加できるイベントとして企画、和紙を用いた風鈴を制作するワークショップを運営しました。

 各取り組みによって実施する場所や時間が異なることから、授業は学生が作成した授業計画書に基づき、担当教員が指導を行うゼミ形式で実施しました。授業 アンケートでは、「実践的な学習ができた」、「地域の人とのコミュニケーションが深まった」など地域と連携した授業ならではの感想がありました。

[授業]
地域プロジェクト(楽市)実習

[担当]
武山 良三(芸術文化学部 学部長、教授)
大氏 正嗣(芸術文化学部 教授)
渡辺 雅志(芸術文化学部 准教授)
横山 天心(芸術文化学部 講師)
三宮 千佳(芸術文化学部 講師)

[学年]
2年生、3年生、4年生

「大澤光民写真展」では、写真撮影を行った写真家と独自の展示方法を考案。
屋外用什器は、町並みに調和するデザインであること、搬出入が簡便であることに配慮。
日本文化を体感するプログラムとして着物で散策する「着物通り」を実施、加えて学生企画によるファッションショーを開催して賑わいを創出。
お茶会では、お道具のガラス器を自分達で制作。六角形のブースも学生がデザイン、制作。
ワークショップでは、和紙と鈴を用いた風鈴を作成。
今年度初めて取り組んだライトアップ。オリジナル照明を設置するだけでなく、町屋の灯りを用いて、風情ある景観を演出。
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