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2019.02.04

【名物授業】授業科目「芸術文化キュレーション演習」富山県の美術館(河口龍夫展と木藤純子展)で現代アートに触れる。[担当教員:松田講師(芸術文化キュレーションコース)]

[写真1]黒部市美術館「河口龍夫-ちのこうや」展での、尺戸智佳子学芸員によるギャラリートークの様子

昨年12月、富山県内で開催されている以下の3つの展覧会を見学しました。

①黒部市美術館「河口龍夫-ちのこうや」展
②入善町下山芸術の森発電所美術館「木藤純子-ふゆにさくはな」展
③朝日町埋蔵文化財保存活用施設まいぶんKAN「珠羅の森-東京大学総合研究博物館収蔵標本展」および河口龍夫展のサテライト展示

「芸術文化キュレーション演習」の受講生を中心に、1年生から研究生まで、工芸やインスタレーション、建築などを学ぶ芸術文化学部の様々な学生が参加しました。

①黒部市美術館「河口龍夫-ちのこうや」展[写真1,2,3,4]
黒部市美術館では、日本を代表する芸術家である河口龍夫さんの、本や種を用いたインスタレーション作品《ちのこうや》[写真4]、黒部の湧水に河口さんの作品集が沈められた《水に潜る作品集》[写真3]など、黒部の大地の広がりや豊かな自然を感じさせる展示を体験しました。本展を企画した尺戸智佳子学芸員によるギャラリートークでは、作品のつくられたプロセスやエピソードなど、貴重なお話をお聴きすることができました。

[写真2]
[写真3]
[写真4]

②入善町下山芸術の森発電所美術館「木藤純子-ふゆにさくはな」展[写真5,6]
入善町下山芸術の森発電所美術館では「木藤純子-ふゆにさくはな」展が、3月24日まで開催中です。美術館に着く頃には、雪が積もり始めていました。水力発電所をリノベーションした広大な空間で展開される、花びらをモチーフとした繊細なインスタレーションに、「この場所でないと感じることが出来ないものを作品化する」という木藤さんの思いを実感しました。学生達にとっても、雪の中のお花見という忘れがたい時間となったようです。

[写真5]
[写真6]

③朝日町埋蔵文化財保存活用施設まいぶんKAN「珠羅の森-東京大学総合研究博物館収蔵標本展」および河口龍夫展のサテライト展示[写真7,8,9,10]
朝日町埋蔵文化財施設まいぶんKANでは、常設展示に加え、「珠羅の森-東京大学総合研究博物館収蔵標本展」と、その中で行われた河口龍夫さんのサテライト展示を見学しました。本展では、朝日町の来馬層群という、ジュラ紀初め頃の地層から出土した化石などが展示されていました。アンモナイトなどの化石と、石や種を用いた河口さんの作品が見事にマッチしていました。その他、まいぶんKANには、朝日町で出土した縄文土器をはじめ、懐かしい民具や海辺の生活を感じさせる漁具なども展示されていました。

富山の3つの展覧会をめぐる今回の学外実習は、その土地の自然や歴史とアートがどのように関わることが可能なのかについて、貴重な学びの機会となりました。

[写真7]
[写真8]
[写真9]
[写真10]まいぶんKANでの記念撮影

授業科目「芸術文化キュレーション演習」
[受講生]
3〜4年生対象
※平成26年度以前入学者は「文化マネジメント演習」として受講

[必修科目となるコース]
芸術文化キュレーションコース(文化マネジメントコース)
※他のコースは選択科目

[担当]
松田 愛(芸術文化学部 講師)

[関連リンク]
【受験生へのメッセージ】「歴史を学び、美術の可能性を考える」松田 愛

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