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2019.01.22

【受験生へのメッセージ】「既存の価値観を超え独自の世界を表現する」松村 浩之

バラエティー溢れる芸術文化学部の教員が、受験生のみなさんに伝えたいこととは…。担当する授業の特色と研究の魅力、そして地域連携活動等をとおして見えてくる受験生へのメッセージ。

[教員]
松村 浩之  まつむら・ひろゆき 講師

[担当コース]
美術・工芸コース

[専門分野]
油画

[研究テーマ]
油彩画制作、油彩画技法材料、美術解剖学

[教育の特色]
芸術行為とは、既存の価値観にとらわれず独自の世界を表現することです。そのために重要なことは基礎的知識と技術です。また、素材や道具の特性を知らないことには良質な表現には繋がらないと考えているため、基礎力育成に重点を置いた実技指導を行っています。
絵画は言葉で表現できない領域を表現しているとはいえ、言語化することで表現に深みが増すこともあります。作家が自らの考えを述べる場も増えていることから、社会の中で作家の制作を客観化することが必要とされているのを実感しています。
私のこれまでの経験をもとに、文章と制作両面から指導を行うことは、絵画分野の学生の現在だけでなく今後の制作活動の糧となると確信しています。
名物授業 授業科目「美術解剖学」の補講で、筋肉の質感や動きを学びました」/展覧会 授業科目「絵画C」授業成果報告展」

[研究の特色]
描くことと動かすことの両面から肉体の研究を進めています。筋肉構造の理解を深めるため空手の道場に通うようになりました。特に私の研究テーマである人体を描く力は絵画表現だけでなく、アニメやゲームの分野でも重要となります。
肉体的にも精神的にも強くなること、それが人間としての目標であるとすれば、その過程で描いた作品は自身や他者を少しでも勇気づけることが出来ると考えています。

[地域連携の特色]
絵画は応用のききやすい分野でもあります。その応用力を活かして、富山県内での作品展示、ライブペインティング等を行っています。絵を通すことで地域の方々との会話が弾みました。芸術による地域の活性化は多くの県で行っていることですが、それだけの効果があると実感しました。
イベント「稲荷公園フリーアートキャンバス」/イベント「まちなみアートinいなみ2018」

「渇望」松村浩之 2018年 F200号 キャンバス・油彩 第86回独立展出品
「リビング・アート・イン・オオヤマ」34mの壁面に地域の方々とライブペインティングを行いました。基本的な構成は富山大学芸術文化学部2年生が考えました。
「フリーアートキャンバス」1.8×1.8mの壁面に制作。制作中には公園を散歩する方と会話しながら楽しく制作しました。その内4枚は地域の方々と一緒に制作。新幹線の窓から見える富山の名物がまた一つ増えました。

[受験生へのメッセージ]
富山には日本文化の源流が色濃く残り、本学はそれを大切にしています。日本文化についての造詣を深めることは、国際社会に乗り出す学生にとっても重要なことです。
作家活動や学会活動から得られる経験と教育現場の今とを照らし合わせながら、私自身、初心を忘れることなく「教えることは教わること」ということを常に胸に刻み込み、今後を担う富山大学の学生と共により良い教育について考えてゆきたいと願っています。
自分の力をしっかり蓄えるべき学生時代に、豊かな自然に囲まれた富山で、いい仲間と出会い、切磋琢磨しましょう。

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