2014.09.24
【金屋町楽市】イベントを支えた学生スタッフ
千本格子(さまのこ)の町並みを美術館として、20、21日、高岡市金屋町一帯を舞台に繰り広げられた「金屋町楽市inさまのこ」。
7回目となる今年は「日常の美」をテーマに、風情ある町屋空間と工芸の逸品が織りなす展示と催しで、多くの人が日々の生活で楽しむ「美」にふれました。
当学部の学生たちも地元住民らと協力し、企画立案・設計、展示品の陳列、各イベントの準備、当日の運営などを行いました。学生の活動を中心に紹介します。
【イベントを支えた学生スタッフ】
7年目を迎えた今回の金屋楽市では、41人の学生が企画から運営まで関わりました。特に今年は、「特定の課題を挙げて、問題発見及び解決までの過程、手法を実践的に学ぶ」プロジェクト授業の単位数として認めることで、よりきめ細かい地域連携の関わりを発揮することができました。
構想から企画、地域住民や関係者の声の聞き取り調査。そして準備、運営まで。さまざまな学生の専門分野や得意分野を生かし、「チーム芸文」として、全体的な流れの中で取り組めたことは、学生の大きな力となったのではないでしょうか。
作品の運搬・展示にあたった学生が訪れた方に丁寧に説明する姿や、着物姿の学生が会場案内する様子、ショーの裏方として汗を流す姿など、イベントを支えた学生スタッフのさらなる活躍にご期待ください。
【学生茶会 音の席】
緑地公園の噴水が水打つ音。そよそよと吹く風に揺れる風鈴の音…。
金屋町で聞こえる「音」に耳を澄ませ、金屋の自然の声にじっと耳を傾け、金屋町の日常の美を「音」を通して発見してほしい…。
そんな思いで席をしつらえた芸術文化学部茶道部員による「音の席」。
茶菓子も「水の音」と「市松模様」をイメージしたものを選び、二日間にわたって、心づくしのおもてなしをしました。
普段は学内での活動が中心で、初めての発表の場が屋外イベントということもあって、準備が大変だったとのこと。音色とともに学生の心配りが伝わるような、心ゆったりとした席となりました。
【でんでん太鼓ワークショップ】
今回の楽市では、4つのワークショップが行われました。
そのうち、芸文学生会が主体となって繰り広げた「でんでん太鼓」のワークショップでは、和紙と千代紙、学生が拾い集めた自然木で、訪れた人と一緒に、ちょっと懐かしい雰囲気のオリジナル作品を作りました。
丸い筒に木を差し、枠に色紙を貼っていきます。小さい子どもも黙々と紙をちぎって貼り仕上げました。難しい部分は学生が優しくアドバイス。
ようやく出来上がった太鼓の素朴な音に、あちらこちらで笑顔が広がりました。
【きもの通り・KANAYAこれくしょん】
千本格子と石畳の町並みを和装で散策するイベント「きもの通り」。
今年もたくさんの学生やお客様が、浴衣姿に身を包み、町並みを一層魅力的に彩りました!
そして、芸文生が企画立案、運営・演出、出演まで、すべてコーディネートしたファッションショー「KANAYAこれくしょん」。
着物販売・レンタルを行う「和楽庵」さんと、着付けの「藤岡敦子礼法きもの学院」の協力を得て、華やかに繰り広げられました。
帯の飾り結びで花を表現した「花結」。
ちょっと奇抜で個性的な雰囲気の「ハイカラMIX」。
今回初挑戦の「明治・大正の花嫁衣裳」の3場面に分け、27人の学生モデルが艶やかな着物姿で、観客を魅了しました。
石畳を堂々と歩き、ポージングする姿に歓声と大きな拍手が寄せられ、学生たちは達成感に満ちた笑顔をふりまいていました。
[イベント]
金屋町楽市inさまのこ
→イベントフライヤーはこちら
[担当]
武山 良三(芸術文化学部 学部長・教授)
貴志 雅樹(芸術文化学部 教授)
古池 嘉和(芸術文化学部 教授)
大熊 敏之(芸術文化学部 教授)
渡邉 雅志(芸術文化学部 准教授)
松田 愛(芸術文化学部 講師)
横山 天心(芸術文化学部 講師)
[日時]
2014年9月20日(土)ー9月21日(日)
[金屋町楽市サイト]
http://www.kanaya-rakuichi.jp/2014.html
[金屋町楽市Facebook]
https://www.facebook.com/KanayamachiRakuichi