2026.01.23
【留学生の今日】留学リポートvol.27!フィンランドから今田 千尋がお届けします!
Hei!こんにちは!
フィンランドのLAB応用科学大学(略称: LAB)に留学中の今田千尋です。
富大ではビジュアルデザインを専攻していて、LABでは主にブランディングの授業をとっています。

このレポートでは「留学前に不安だったけど、なんとかなったこと」を書こうと思っているのですが、
まずは、フィンランドでのお気に入りの記憶を少し。
マイナス2桁台の日は、空から雪の結晶が形を保ったまま降りてきます。
晴れた雪の日、チラチラ雪の結晶が袖に降ってくる中を歩くのはなかなか楽しいです。

自然豊かなラハティ。秋の紅葉は道を黄色に染め、徒歩での通学を楽しくしてくれます。

湖はお気に入りの、リラックスできるスポットです。
一番気に入っているのは、氷かけの湖。氷が入ったグラスを揺らした時のような音が連綿と聞こえて、見た目でも、音でも癒されます。



ヨーロッパのクリスマスと言えば、クリスマスマーケットです。画像はヘルシンキのクリスマスマーケットの様子。
大勢の人がいますね。グロギと呼ばれる、スパイスが入った温かい飲み物を飲みながら、屋台を見てまわりました。


また、現地の友人からクリスマスパーティに招待してもらい、フィンランドのクリスマスを体験させてもらいました。
フィンランドでは、クリスマスは家族揃って過ごす大切な日で、この日は公共交通も本数が減ります。
サウナに入ったり、特別なディナーを食べたり、クリスマスプレゼントの交換をしたりします。
画像は、友人のご家族お手製の豪華ディナー。どれもとっても美味しいのですが、中でもメインのクリスマスハムが特に気に入りました。切り分ける前の状態のハムを撮り忘れたのが悔やまれます……

さて、フィンランドの自然や魅力については、先輩方のレポートで詳しく紹介されていることと思います。
そこでこのレポートでは、私が留学前に不安に感じていたことが、実際に暮らしてみてどうだったのか、またトラブルが起きたときにどのように対処したかについて書こうと思います。
(1)英語力と授業内容
(2)病気になったら
(3)アパートについて
(4)治安について
(1)英語力と授業内容
私は、留学を決意し本格的に準備を始めたのが去年の11月だったこともあり、
必要な英語試験の点数はとったものの、実際に英語でコミュニケーションが取れるか不安でした。
秋タームは「フィンランドにある村のブランディングをする」という授業を取っていたのですが、
チームでの制作から村の代表者の方々との打ち合わせ、プレゼンまでを英語で行ってみて、
「不安だった割には、ちゃんと自分の言葉で意思疎通ができたな」と思いました。
フィンランドでは英語を第二言語として使っている人が多く、多少言葉に詰まってもこちらの意図を理解しようと待ってくれる場面が多かったことも、喋りやすかった理由の一つだと感じました。
また、部屋の鍵が開かなくなった際には業者に英語で電話をかける必要がありましたが、
すんなりと会話が通じ無事に対応してもらうことができました。
この経験から、完璧な英語を喋ろうとするよりも、文法が間違ってもいいからまず喋り、
「何か伝えたいことがある」ということを知らせる姿勢が生活する上で大切だと感じました。
(2)病気になったら
現地到着2日目のこと。発熱と今まで経験したことがない強い喉の痛みで寝込み、3日目に呼吸困難になり、フラットメイトに救急隊を呼んでもらう……ということがありました。
寒く乾燥した気候のフィンランドでは喉風邪にかかる人が多いそうで、救急隊からは「おそらく”Flu(フル)”だろう」と、解熱剤のみ処方されました。
ちなみに、フィンランド語で風邪を”Flunssa = Flu”と呼ぶため、最初はインフルエンザと診断されたのかと思っていました。
4日目には症状が悪化したため私立病院を受診し、検査の結果コロナと扁桃炎の併発と診断され、薬を処方されました。到着したばかりで公共交通や英語対応可能な病院が分からず焦りましたが、現地の友人やチューターの方に相談しながら受診することができました。
救急隊の呼び出しから通院・検査・処方に至るまでにかかった費用は日本円にすると10万円を超えますが、留学生向けの海外保険に加入していたため自己負担はありませんでした。
もし、「救急隊に喉風邪と診断されたから、病院には行かなくていいかな……」と止まっていたら、適切な治療が受けられなかった可能性もあります。
海外では保険への加入に加え、自分の体調の異変を見逃さずに自分で判断して行動することの重要性を強く感じる出来事になりました。
(3)アパートについて(※レアケースです!)
私が住むラハティ市には多くの留学生がいるため、中短期滞在向けの家具付きアパートは、アパート会社へ連絡するタイミングによってはなかなか見つかりにくいです。
私の場合、なんとか契約はできましたが、現地に到着すると「共用洗濯機とサウナは他住民の破壊行為により使用不可(修理未定)」との張り紙が……
そのため、留学初日から約5か月間、手洗いで洗濯をする生活が続いています。
また、契約時は使えるはずだった設備が使えない点については、アパート会社と約2か月に渡り10回以上メールでやり取りを行い、最終的に補償金が支払われることになりました。(近々引越し予定です!)
そう言った意味で、自分の粘り強さは強化されたと思います。また、アパート会社とメールのやり取りを複数回にわたってしたおかげで、後々、英語で先生方にメールを送るのが楽になったのも、結果オーライなのかなと思います。
日常生活に関わるトラブルではありましたが、結果的に、トラブルが起きた際に状況を整理して粘り強く交渉する経験、ビジネスに近い英語でのメールやり取りの経験を積むことができたと思います。
なお、ここまで設備不備で揉めるのはかなり珍しいケースのようで、現地の友人からも「滅多にないことだよ!」と言われました。
(4)治安について
フィンランドの治安は、基本的にはとても良いと感じています。
実際、学内で落とした財布が無事に手元に戻ってきたことがありました。さすがに、混雑するクリスマスマーケットや観光スポットではスリに注意する必要がありますが、夜中に不用意に出歩いたり、よっぽど人気のない場所を避けていれば、安全に生活できる環境だと思います。(2025年時点での見解です)
長くなりましたが、以上、「不安だったけどなんとかなったこと」レポートでした。もし、自分の英語力や、全く別の環境に身を置くことへの不安から留学に迷っている方がいれば、このレポートが後押しになれば幸いです。
それでは、Nähdään! またね~
[文・写真]
今田 千尋 いまだ・ちひろ 富山大学芸術文化学部芸術文化学科 4年 在学中。
2025年8月から、大学間交流協定校のLAB応用科学大学(フィンランド)に留学中。
[関連サイト]
【芸文について】国際交流・留学ページ
【キャンパスライフブログ】留学生の今日
・Instagram:富山大学芸術文化学部(@tomidai_geibun)