教員紹介

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田邊 元 TANABE, Gen

学術研究部 芸術文化学系 講師

スポーツ人類学
文化人類学

  • 複合領域

プロフィール

学歴
電気通信大学電気通信学部(2010年)卒業、電気通信大学大学院情報理工学研究科修士課程(2012年)修了、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士課程(2015年)修了 博士(スポーツ科学)
略歴
2015年4月~2017年9月まで早稲田大学スポーツ科学学術院助手、2017年10月より現職
学会等
日本体育学会、日本スポーツ人類学会、現代民俗学会、比較舞踊学会、早稲田文化人類学会

研究活動

研究テーマ
①「見せる」武術の人類学:芸能武術論
②祭り、祭礼、民族スポーツをめぐる人々の協働の人類学:無形文化を「担うこと」を考える
現在の研究課題・概要
 研究分野はスポーツ人類学です。人々の移動が当たり前の現在、都心・地方社会を問わず「担い手不足」と呼ばれる現象が続いています。祭りや祭礼、民族スポーツなどは真っ先にそういった影響を受けるものの一つです。一方で、観光産業やツーリズム、文化遺産化などと呼ばれる現象は、より多くの人々を関わらせることを推奨しますが、そういった関係性の拡大は時として、従来の担い手の人々に軋轢や葛藤をもたらします。そういった現代社会の状況下において、無形の文化をどういった形で実践していくのか。人々がどうやって現状を乗越えていくのか。以上のような興味や関心のもとに研究活動を行っております。
 現在は、富山県、石川県、沖縄県、秋田県を主としたフィールドにし、獅子舞や竿燈まつり、空手、沖縄の闘牛、沖縄の棒術などを対象に活動しています。
論文
剣武術の誕生:武術興行からみる武道の中心と周縁(体育学研究, 66, 2021)
「北陸地方の百足獅子」調査報告書 : その今日的実践について(スポーツ人類學研究, 22, 2020)
つながりの中で生まれる技 : 神道香取流にみる技の復元(現代民俗学研究, 11, 2019)
村落における武術伝承組織の検討:神道香取流を事例として(体育学研究, 62-2, 2017)
秋田のシシ踊りに伝承される芸能武術―村落社会における武術伝承への考察―(スポーツ人類學研究, 18, 2016)
藪原祭りにおける日程調節を巡る議論に対する一考察―なぜ日付は変えられたのか―(比較舞踊学研究, 20, 2014)
民俗芸能における真正性と伝承方法に対する一考察:「おわら風の盆」のフォークロリズム的解釈を通じて(現代民俗学研究, 6, 2014)
横濱ドラゴンボートレース大会調査報告書(スポーツ人類學研究, 15, 2013)
「芸能武術」論序説 : 長谷川流棒術と田山花踊りの「棒振り」を事例として(スポーツ人類學研究, 15, 2013)
学位論文
芸能武術のエスノグラフィー(早稲田大学 博士学位論文、2015)
著書
・スポーツ用具と人の関係を巡る人類学的考察(寒川恒夫研究室編『スポーツ人類学の世界~早稲田の窓から~』, 2019.7, 虹色社.)
・「YOSAKOIソーランの国内伝播」、「評価される動き」、「踊りの真正性」、「『芸能武術』は踊りか」、「武術マンガ:『グラップラー刃牙』にみる『止め』の美の世界」の各項執筆(寒川恒夫 編『よくわかるスポーツ人類学』, 2017.3, ミネルヴァ書房.)
地域社会における活動状況
・第2次南砺市文化芸術振興実施計画推進ワーキンググループ ワーキンググループアドバイザー(2022.5~現在)
・沖縄空手ユネスコ登録推進協議会 学術連絡会 アドバイザー(2021.12~現在)
共同研究(相談を含む)、可能な分野
祭り、祭礼、民族スポーツが関連する研究、住民主体のまちづくりに関連する研究

教育活動

学部担当科目
身体文化論演習、卒業研究・制作、特別実習(吉久まちづくりプロジェクトⅠ)、特別実習(吉久まちづくりプロジェクトⅡ)
教養教育担当科目
感性をはぐくむ、健康・スポーツ/講義、健康・スポーツ/実技
人間発達科学部科目
スポーツ文化論
教育学部科目
スポーツ文化論Ⅰ、スポーツ文化論Ⅱ
大学院担当科目
スポーツ人類学特論Ⅰ、スポーツ人類学特論Ⅱ、スポーツ人類学特論演習Ⅰ、スポーツ人類学特論演習Ⅱ
卒業/修了研究・制作
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