2023.05.25
【卒業生の活躍】浅井 康宏さん(高岡短期大学部 産業造形学科 漆工芸コース※17期生)
個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。
[卒業生]
浅井 康宏さん
[専門領域]
高岡短期大学 産業造形学科 漆工芸コース17期生※(平成15年度卒業)
※高岡短期大学は平成17年10月1日に統合により富山大学になりました。
[勤務先]
SUTUDIO ZIPANGU
[部署]
代表
[職種]
漆芸作家
「現在の仕事について」
現在京都で漆芸作品の制作を行なっています。日本伝統工芸展や個展を中心に作品発表しており、ここ数年で海外での発表機会も増えてきました。作品は実用的な漆器というより、一点もののアート作品を作っています。主に「蒔絵」そして貝を使った「螺鈿」の表現で飾り箱や茶入れなどがメインです。
「芸術文化学部の学習や、課外活動が今どう活きているか」
大学での授業は今振り返っても実践的で、現在の制作の礎となっています。特に、基本部分である塗り、そして蒔絵についてしっかりと身についたことで長期的に活動を続けることができました。10代という頭も指先も柔軟な時期に技術の修練に取り組めたこと、それを教えてもらえる環境は理想的だったように思います。
「受験生・在学生へのメッセージ」
単純に美術、工芸と括ってみても時代、個人、教育の中で本当に多様な表現が可能です。表現とは、とても難しいように思いますが、人類にとってなくてはならないものです。僕は20代では作品が1作品しか売れませんでしたが、今では作品が世界中のコレクターの元へ収蔵されています。夢を描き、休まず作り続けることができたなら、少しだけ世の中を良くできると考えています。
大学では同じ志を持つ友人と、選んだ分野の研究を通して人間として成長して欲しいと思います。
[令和4年度からの芸術文化学部の6領域]※
美術領域
工芸領域
デザイン領域
建築領域
キュレーション領域
複合領域
※令和4年度からは、従来のコース所属制度を廃止したオープンコース方式を実施しています。
学生は自分の適性や志望の変化に応じて、すべての領域の授業を履修することができます(受講環境により、一部の科目で履修制限を設ける場合があります)。
[大学院]
大学院人文社会芸術総合研究科