キャンパス
ライフ

卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2023.01.12

【学生の日々】「GEIBUN14」卒業・修了研究制作紹介 No.6

卒業・修了研究制作展「GEIBUN14」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。

《GEIBUN14 卒業・修了研究制作紹介No.6》
美術・工芸コース 安倍 凜伽

Q1、卒業研究・制作のテーマを教えてください
脂肪、緊縛をテーマにしています。
(素材:スタイロフォーム  着彩:ジェッソ、アクリル  サイズ:F150号)

Q2、このテーマを選んだきっかけを教えてください
2年生の後期の授業の時に、緊縛されたお尻を石膏で作りました。その時に、女性は太っていることや体型に敏感であると感じました。そこで、緊縛で体が縛られた時に出る脂肪や肉々しさに魅力を感じ、作品にしようと思ったことがきっかけでした。また、緊縛によって食い込みができたり、紐の結び方でできたりする偶然的な形を表現したいと思いました。

Q3、研究・制作の過程で大変だったことはありますか?
素材の選定です。テーマが決まってから、絵で描いたり、立体に起こしたり色々な表現を模索しました。一番肉の感じを表現しやすい素材は何かという素材研究で1年かかりました。いろんな素材を試し、最適な素材を探すことがとても大変でした。

Q4、なぜお尻のモチーフを複数にしたのですか?
エスキースの段階では、1個のお尻の立体で考えていました。そのために、沢山スケッチをしたり、ドローイングをしたりしました。しかし、ゼミの先生と話していた時に、「1個ドーンとやるのもインパクトがあるけど、何個も作ることで色々な角度で見せることができる。お尻というセンシティブな部分を扱うため、性的な表現をどう扱うか考える必要もある」といわれました。そうして考えた結果、複数のお尻で表そうと思いました。

Q5、そもそも、なぜモチーフをお尻にしたのですか?
気づいたらお尻にしていました。胸も女性の脂肪という意味では向いていると思いました。しかし、色々な部分のデッサンをして、お尻が一番いいなと思いました。腰から下にかけてのずっしりとしたものが、女性らしさを物語っていると思いました。

Q6、卒業制作展を見に来てくれる人たちに注目してほしいところはありますか?
お尻という設定で作っていますが、完全なお尻に見えないようにしています。何か肉っぽい、脂肪っぽい塊があるなという意識で作っています。これはなんだろう、何を表しているのだろう、と思いを巡らせながら見てほしいなと思います。

皆様のご来場お待ちしています。
また、Facebook、Twitter、Instagramによる情報発信も随時行っていきます。

[Facebook]
https://www.facebook.com/GEIBUN.lastworks

[Twitter]
https://twitter.com/geibun_14

[Instagram]
https://www.instagram.com/geibun14

《執筆者からの一言》
安倍凜伽さんにインタビューをして、身体の魅力に迫るそんな姿がとても輝いて見えました。確かに、縄からはみ出た脂肪は、悪なのか?と問われた時、それが憎悪にも見えるかもしれないし、はたまた愛にも見えるかもしれないなと思いました。色々な見方をさせてもらえるような考えさせられる作品だと感じました。完成が楽しみで仕方ありません。

[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会(2023年1月12日)
執筆者:デザインコース 佐藤 有佳

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com