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2017.12.22

【ニュース】芸術文化キュレーションコースの学生が「文化的景観研究集会」でポスター発表

授業科目「芸術文化キュレーション演習(風景学)

2017年12月9日(土)に独立行政法人奈良文化財研究所主催による「文化的景観研究集会(第9回)地域らしさを支える土木—文化的景観における公共事業の整え方—」が京都府立大学大学会館にて開催されました。
その中で、芸術文化キュレーションコースの3年生6名が「南砺市富山干柿の文化的景観とその活用」と題してポスターセッションでの発表を行いました。発表内容に関心を持っていただいた参加者に対し、学生たちは質問に答えたり、より成果を深めるための意見をうかがったりしていました。

6名の学生は「芸術文化キュレーション演習」の授業で、南砺市の福光・城端地域にひろがる干柿生産地の景観について、この景観がどのようにつくられ、どのような変化があったのか、そして現在どのような特徴や価値があるのかを明らかにするための調査を行っています。

まず対象地域全体を視察し、柿園のおおまかな分布や景観的な特徴を把握しました。その後、文献・資料調査で生産地の基本的な状況をおさえるとともに、生産者へのヒアリング調査や、景観を活用するためのビューポイント探しなど、現地でのフィールドワークを重ねました。

柿園でのフィールド調査の様子 
富山干柿生産組合へのヒアリング調査

ゼミ形式の授業を通して、調査で明らかになった事項とそこからさらに生じた疑問などを整理しつつ、今回の発表に向けて内容を固め、ポスターの編集作業を進めました。 

ポスター編集作業中 

今回の報告はまだ中間発表段階にあたるものですが、今後さらに調査や分析を充実させ、最終的には柿園の景観を地域づくりに活用できるように、6次産業化や観光活用の提案を含めて報告書をまとめる予定です。

※6次産業化
農林漁業者(1次産業)が、生産物の持つ価値をさらに高め、それにより、農林漁業者の所得(収入)を向上していくこと。生産物の価値を高めるため、生産だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組んで事業全体を活性化させる取り組み。6次産業化の6は、1次産業の1×2次産業の2×3次産業の3のかけ算の6を意味します。

柿園の紅葉 

[受講生]
3〜4年生対象
※平成26年度以前入学者は「文化マネジメント演習」として受講

[必修科目となるコース]
芸術文化キュレーションコース(文化マネジメントコース)
※他のコースは選択科目

[担当]
奥 敬一(芸術文化学部 准教授)

[関連リンク]
【受験生へのメッセージ】「風景のことを学んでみませんか」奥 敬一

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