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2015.12.04

【受験生へのメッセージ】「英語を学び、国際的な視野を手に入れる」小田 夕香理

バラエティー溢れる芸術文化学部の教員が、受験生のみなさんに伝えたいこととは…。担当する授業の特色と研究の魅力、そして地域連携活動等をとおして見えてくる受験生へのメッセージ。

[教員]
小田 夕香理 おだ・ゆかり 講師

[担当コース]
デザイン工芸コース

[専門分野]
英文学

[研究テーマ]
「19 世紀イギリス小説」
「イギリスの女性作家の小説」

「教育の特色」
  1年次の「英文表現・理解A-1」「英文表現・理解A-2」では、英語の読解力と英語での表現力を養い、2年次の「英文表現・理解B-1」「英文表現・理解B-2」では、1年次に習得した英語力を、芸術分野に関連する教材を通して強化します。2年次の「世界の英語」では、現代社会における英語の多様化とその役割について理解を深め、3年次の「異文化理解文献研究(英語)」では、英語文献を通して異文化の多様性を考察し、国際人としての視野を養います。国際化社会、多文化社会を生きるには、世界語としての英語を習得し、異文化理解に努めることが大切です。語学と教養の二つの側面から、国際的に活躍できる人材の育成を目指しています。

「研究の特色」
 19世紀イギリスの女性作家、ブロンテ姉妹(シャーロット、エミリ、アン・ブロンテ)の小説を中心に研究しています。ブロンテ姉妹が生きた19世紀のイギリスでは、女性の居場所は家庭であり、女性の作家活動は社会規範に反するものと見なされていましたが、彼女たちはそのような風潮のなかでも作家になることを選び、様々な苦難を経験しました。彼女たちは、なぜ創作を諦めなかったのでしょうか。彼女たちにとって、創作とは何を意味したのでしょうか。ブロンテ姉妹の作品や伝記を分析し、また、それらを彼女たちに影響された後の時代の女性作家たちの作品と比較考察することで、女性が創作をするということについて研究を進めています。

「地域連携の特色」
 2013年度までは福井の大学で教えていた関係で、福井県大学連携リーグが主催する連携企画講座(福井県内の大学等の学生、一般を対象にしたリレー式講座)において、2012年度から2015年度まで、年に一度のペースで講師を務めました。担当したのは、ブロンテ姉妹を中心とするイギリスの女性作家たちについての講義です。参加者にはイギリス文学愛好者の方も多く、講義を熱心にお聞き下さるだけでなく、講義後の質疑や参加者アンケートではたくさんのご意見、ご質問をお寄せ下さいました。研究を通して地域の方々と交流でき、研究への新たな視点を得られるこのような機会を、芸術文化学部でも大切にしていきたいと思っています。

「英文表現・理解A-2」(1年次)の授業風景です。
みんなでテキストを音読、和訳しながら、内容を確認していきます。
「英文表現・理解B-2」(2年次)の授業風景です。
より専門的な内容の英文を読み解いていきます。

「受験生へのメッセージ」
 私はイギリスの大学院で英文学を勉強したのですが、最初の頃、ディスカッションの時間が嫌で仕方ありませんでした。私の英語力では相手にしてもらえないと思い、黙って聞いていることしかできなかったのです。ですが、このままではいけないと思った私は、ある日、意を決して、思いつく限りの言葉を並べて発言をしてみました。すると、学生たちは温かく耳を傾けてくれ、自分の意見もなんとか伝えることができたのです。この経験から、英語を話すには、伝えようとする意志をもち、間違いを恐れずに話すことが大切であることを学びました。皆さんも、専門分野について英語で意見を伝えられる国際人を目指して、英語学習に取り組んでみませんか。

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