2024.06.25
【ニュース】令和6年度能登半島地震に伴うボランティア活動について no.2
[概要]
令和6年6月8日(土)に、芸術文化学部 安嶋 是晴 准教授、芸術文化学部 小川 太郎 講師、芸術文化学部4年皆川 紬さん、平成30年3月に芸術文化学部安嶋ゼミを卒業した山本 美咲さん、芸術文化学部卒業生で現在受託研究員として在籍している赤岩 友梨江さん、輪島漆芸技術研修所の研修生の石原 織衣さん、及び芸術文化学部事務職員1名と職員の家族1名で、輪島市大崎漆器店で漆器洗浄および整理のボランティア活動を行いました。
5月24日(土)26日(日)、6月1日(土)に続き、4回目の作業日となり、参加者は被災した漆器を丁寧に洗浄し、木箱に整頓しました。昼食は、大崎さんが準備をしてくださり、参加者は素晴らしい漆器に盛られたカレーと珠洲の塩で味付けされたサラダをいただき、輪島の魅力を感じる昼食となりました。
今回は8人態勢での洗浄作業を進めることができましたが、まだ多くの漆器が倉庫に保管されているため、引き続き作業を続けていく予定です。
ボランティアに参加した、山本さんと石原さんから、以下の感想をいただきましたので紹介します。
〇山本さん
「ボランティアにはまだ一回参加しただけですし、自分ができたことは些細なことばかりでしたが、在学時に視察に伺ったご縁のある方のところで、少しでも役に立てる、できることがあるというのはありがたいと感じました。実際に訪れて分かること、感じることは多くありましたし、これまで何かしたいと思いながら何もできていなかったので、今回を機にまた参加させていただけたらと思っています。」
〇石原さん
「輪島塗の器を救出する作業に携ることができて良かったです。今回見たのはほんの一部でしたが、どれも素晴らしい漆器だったので、そのまま眠らせたままにしまうのではなく、人の手に渡って使ってもらえる時がきたらいいなと思います。倒壊した建物等の解体・撤去作業は進んできているものの、ぱっと見た感じの輪島の雰囲気はまだまだ震災当時と変わらない、という感じなので、自分にできる事で、少しでも復興の力になれたらと思っています。」
大崎漆器店での作業終了後、旧深見小学校でボランティア活動をしている芸術文化学部学生の様子を見に行きました。
ここでは、NPO法人の協力も受けながら、本学学生が自主的に復興支援活動を行っており、インスタントハウスへのペイント作業等を行っています。(参考:https://www.u-toyama.ac.jp/news-topics/90723/)
今回は、芸術文化学部の1年生7名、2年生2名が被災した旧深見小学校内部の片付けや、災害ゴミの搬出作業を行いました。学生たちはインスタントハウスに宿泊し、翌日9日(日)もボランティア作業に従事しました。
[備考]
「大崎漆器店について」
大崎漆器店は江戸時代末期に創業し、住前職後、あるいは人前職後といわれる伝統的な塗師屋づくりの建物で、国の登録有形文化財に登録されています。本学部の学生や教員とも交流があり、2007年の能登地震の際には、萩野准教授や学生が大崎漆器店の土蔵修復に携わりました。
今後は受け入れ態勢を整えていき、まとまった人数で作業を進められるように準備を進めていく予定です。