教員紹介

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高橋 誠一 TAKAHASHI, Seiichi

学術研究部 芸術文化学系 教授

漆工芸
漆造形
生活工芸

  • 工芸領域

プロフィール

学歴
東京藝術大学美術学部(1984年)卒業、同大学大学院美術研究科修士課程(1986年) 修了、修士(美術)
略歴
福島県会津若松工業試験場研究員を経て1992年4月高岡短期大学講師、1997年8月助教授、2005年10月准教授、2016年3月より現職

研究活動

研究テーマ
「漆による美の研究」
「乾漆技法の応用による造形の研究」
「実生活において使いやすい漆器の研究」
現在の研究課題・概要
「漆による美の研究」
漆を見つめ、人間を見つめ、生命を見つめ、宇宙を見つめる。生命体のもつ力を体感し、その力によって造形する。なるべく個人の作為を排して、自然と一体となった造形表現をめざす。

「乾漆技法の応用による造形の研究」
漆は、漆の木に傷をつけて、その傷から染み出してくる樹液を少しずつ集めたものです。そこには太陽のエネルギー、大地の栄養、漆の木の生命力、人々の労力のすべてが凝縮されています。その力はとても強力な接着剤として、強靭なそして麗しい凝固物として我々に提示されています。その強力な接着力を利用した造形技法に「乾漆」と呼ばれるものがあります。一般に「乾漆」とは、適当な素材で型を作り、その型に漆で布や紙を貼り重ねて適当な厚みを作り、型からはずして造形物とすることをいいます。柔らかな布や紙が漆と結び付くことによってしっかりとした耐久性をもった造形物になるのです。そしてその技法を基本として、布や紙の元となっている繊維と漆を結び付けることを考えました。そのことにより、より無垢な状態で、素材のもつ力を感じやすいと考えています。私の造形の基本は、素材と素材の結び付きにあります。ある素材のもつ力が、漆のもつ生命力と結び付くときにできる形に私は興味をもっています。そのことを考えるときに適切な技法が「乾漆」と考えています。

「実生活において使いやすい漆器の研究」
現在我々の生活の中から漆器が消えて行きつつあります。その理由はひとつではないでしょうが、確実に一つの理由として漆器に対するイメージがあります。漆器は扱い方が難しい、傷つきやすい、はがれる、等々。そのイメージはすべて間違っている訳ではありません。そして、いつのころからか漆器はツルツルピカピカなものがよいという価値観ができあがり、ほぼすべての漆器がツルツルピカピカになってしまいました。そして廉価品の大量生産によって粗悪品が沢山流通しました。そのことにより先のような悪いイメージが生まれてしまったのです。そこで考えたことは、漆器はツルツルピカピカでないほうがいいのではないかということです。というのは漆器の表面がツルツルピカピカだと傷が付いたときにとても目立つのです。漆の塗膜はとても硬いものですが、絶対に傷が付かないということはありません。そこで傷が付いてもめだたない漆器を考えるようになりました。そのために考えたことは、木や布や紙など漆器の素地になる素材の表情をそのまま漆器の表面に残すことでした。そのためになるべく下地をせずに素地に直接漆を塗り重ねる方法をとっています。そのことにより本来漆のもつ強靭な力が発揮されるようにおもいます。傷が付いてもめだたない、塗膜がはがれたりしない、扱うのに気を使わない、気軽に使える漆器を作ることにより、我々の生活の中に漆器が戻ってくることを願っています。
学術賞等
サロン・ド・プランタン賞、'91ジャパンデザインコンペティション石川奨励賞、工芸都市高岡'98クラフトコンペ奨励賞、工芸都市高岡2002クラフトコンペ金賞、工芸都市高岡2010クラフトコンペ高岡マテリアル賞
共同研究(相談を含む)、可能な分野
漆工芸材料に関する事、漆工芸技法に関する事
講演等実施可能テーマ
「漆工芸について」「漆工芸材料について」「漆器(日用雑器)について」

教育活動

学部担当科目
展示演習、導入Ⅱ-C、工芸実習(漆基礎)A、工芸実習(漆工)D、デザイン基礎(クラフトデザイン演習)、デザインプロジェクトF(食器)、特別演習(デザイン基礎(クラフトデザイン演習))、卒業研究・制作
教養教育担当科目
美術
大学院担当科目
漆工芸特別演習B、漆工芸特別演習D、芸術文化学研究Ⅰ、芸術文化学研究Ⅱ、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ
卒業/修了研究・制作

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