教員紹介

今淵純子のプロフィール写真

今淵 純子 IMABUCHI, Junko

学術研究部 芸術文化学系 准教授

鍛金・彫金工芸に関する研究

  • 工芸領域

プロフィール

学歴
東京藝術大学美術学部工芸科(1995)卒業、同大学大学院美術研究科修士課程芸術学専攻美術教育修了(1997)
芸術学修士、同大学院美術研究科博士後期課程修了(2009)博士(美術)
略歴
1998年4月高岡短期大学助手、2003年8月~2004年7月文部科学省在外研究員としてフィンランド共和国滞在、2005年10月富山大学芸術文化学部助手、2015年1月講師、2021年4月より現職
学会等
デザイン学会

研究活動

研究テーマ
「金属の特性を生かした生活用具やジュエリーの制作研究」
「鍛金・彫金工芸の制作技術に関する研究」
現在の研究課題・概要
1. 金属の特性を生かした生活用具やジュエリー等の制作を行っている。金属を加工する技術のうち大きく分類すると鍛金、彫金といった技術領域を用いた制作をしている。明治期の東京美術学校及びその周辺で多用されていた技術、湯床吹き・打ち延べ・山おろし・鎚起・絞り・鍛接・ 蝋付け・溶接等の技術をもとに、金属の特性を見定めながら金属だからこそ成形できる制作研究を行っている。
2. 日本の鍛金・彫金工芸の制作技術は、先人によるいくつかの書籍によってまとめられている。しかしまだすべての制作技術がまとめられているわけではない。まだまとめられていない技術を丁寧に研究していきたい。
作品
「Veldant」他(交流展 富山大学芸術文化学部・パタナシン芸術大学、富山ガラス美術館ギャラリー、2017)、「蕃蕪文花器Ⅲ」(タイと日本と現代芸術、Thailand/Bangkokワンナーギャラリー、2016)、「ジュエリー」(国内教育機関合同コンテンポラリージュエリー展、伊丹市立工芸センター、2014)、「蕃蕪文花器Ⅰ」(富山大学芸術文化学部・パタナシン芸術大学交流展、富山大学高岡キャンパス、2013)、「ブローチ」(第27回公募2012日本ジュエリーアート展、上野の森美術館他、2012)、「ブローチ」(第26回公募2010日本ジュエリーアート展、上野の森美術館他、2010)、「蓮托花器」(第64回富山県美術展、富山県民会館、2009)、「金工作品展」(ち一庵、2009)、「蕃」(第4回現代工芸美術家協会富山展、入賞(現代工芸美術家協会富山会会長賞)、富山県民会館、2008)、「蕃蕪文花器」(第63回富山県美術展、入賞(新人賞)、富山県民会館、2008)、「ブローチⅠ、Ⅱ、Ⅲ」(第25回公募2008日本ジュエリーアート展、上野の森美術館他、2008)、「波紋」共同製作者:七歩会(工芸都市高岡2007クラフト展、高岡大和デパート、2007)、「歩く」他(Japanese Metal Crafts、Budapest in Hungary、Sterling Gallery(EKSZER GALERIA)、2007)、「猩々木花器」(第46回日本伝統工芸富山展、高岡市美術館、2007)、「イタリアの遺跡」(共同製作者:七歩会)(工芸都市高岡2006クラフト展、高岡大和デパート、2006)、「蔓草酒器」(2006伊丹国際クラフト展、伊丹市立工芸センター、2006)、「蕎麦種文水盤」(第45回日本伝統工芸富山展、高岡市美術館、2006)、「ショルダーバッグ、カードケース」(共同製作者:桂樹舎、BAG・PURSEどね)(工芸都市高岡伝統と革新展、高岡市美術館、2005)、「豆花器」(第44回日本伝統工芸富山展、高岡市美術館、2005)、「空を仰ぐ日の器」(第43回日本伝統工芸富山展、高岡市美術館、2004)、「ボタン展」(画廊椿、2003)、「夏の茶会展」(原宿・菓匠寿々木、2002)、「春を待つ「金工と漆」展」(画廊椿、2002)、「旬作展~緑の風~」(桃林堂・青山店、2001)、「銀の匙展」(原宿・菓匠寿々木、2001)、「うれしいたのしい暮らしの道具たち展」(画廊椿、2001)、「いろいろなスプーン展」(たまき、2000)、「わすれものの棚~金工三人展~」(Gallery Tea茶楽、2000)、「今淵純子金工小品展」(原宿・菓匠寿々木、2000)、「わすれものの棚~金工三人展~」(Gallery Tea茶楽、1999)
論文
「高錫青銅製釘の打込み・引抜き実験による機械的性質の評価ならびに古代中国における金属製釘使用の可能性」2019(共著、アジア鋳造技術史学会、Fusus11号)、「湯床吹き銅材の製作及び伸銅品との煮色着色色彩比較」2019(共著、表面技術、第70巻5号、pp36-39)、「研究協議Ⅰ(授業実践報告)」2018(共著、全国高校デザイン教育研究会第55回全国大会2017高岡、pp14-19)、「高岡市金属指導所に関する資料の紹介とまとめ―『後艦綴 高岡市デザイン指導所』の資料を中心に―」2018(単著、アジア鋳造技術史学会、Fusus9号、pp79-92)、「高大連携による『府丘越中万葉大壁画』の実践報告」2015(富山大学芸術文化学部紀要、第9巻、pp32-33)、「ラハティ応用科学大学との新たな交流に向けて」(富山大学芸術文化学部紀要、第9巻、pp36-37)、「幼児に対する描画指導の課題―「大沢野幼稚園における壁画制作」の指導から―」2013(富山大学芸術文化学部紀要、第7巻、pp118-121)、「中・高美術教科書で注目される題材―芸術文化学部授業科目と美術教科書題材の比較を通して―」2012(富山大学芸術文化学部紀要、第6巻、pp154-165)、「平成22年度こども向けものづくり講座「紙でくつをつくる」実施報告」2012(富山大学芸術文化学部紀要、第6巻、pp32-33)、「指導補助者として学生に指導経験させる可能性と課題 -平成22年度における「こどもものづくり講座」および「教員免許状更新講習」の実施を通して-」2011(富山大学芸術文化学部紀要、第5巻、pp134-139)、「泊鉈の製作工程ならびに経験則的鍛冶技術の調査」2011(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第5巻、pp82-93)、「付け鋼技法による博多鋏の製作工程とその特徴についての考察」2009(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第3巻、pp64-81)、「子どもの図柄表現と素材に対する興味 -ものづくり・デザイン科の授業調査より-」2007(図学研究、第41巻1号(通巻115号)、p41)、「伝統的鍛冶による種子鋏製作技術の調査と材料学的考察」2007(富山大学芸術文化学部紀要、第2巻、pp60-69)、「子どもたちの多様な知的好奇心を揺さぶるカリキュラムの開発研究」2006(富山第一銀行奨学財団・平成18年度研究助成による成果報告書『大学の知の開放による子どもの公開講座カリキュラムの開発研究』、pp29-38)、「海野勝珉彫金作品の調査報告 -「蘭陵王置物」「太平楽置物」に関する制作技法の調査記録-」2006(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第1巻、pp150-159)、「伝統的技法による種子鋏製造の技術保持者に対する聞き取り調査とそれに関わる周辺調査報告」2006(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第1巻、pp138-143)、「伝統的鍛冶技法による種子鋏の製作工程について」2006(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第1巻、pp68-81)、「明治期の彫金家海野勝珉の作品研究-「蘭陵王置物」「太平楽置物」について-」2006(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第1巻、pp90-113)、「湯床吹き技法による金属工芸作品制作研究(1)」2006(共著、富山大学芸術文化学部紀要、第1巻、pp82-89)、「金属工芸における表面着色」2000(共著、表面技術、第51巻10号、pp18-24)
地域社会における活動状況
富山県立伏木高校評議員(平成28年度~現在)、「ものづくり・デザイン科」運営委員会委員、運営:高岡市教育委員会(平成29年度~現在)、未来に残そう青い海・図画コンクール審査委員会委員、運営:伏木海上保安部(平成29年度~現在)、高岡市伝統工芸産業技術保持者等選考委員会委員(平成26年度~現在)、おおしま国際手づくり絵本コンクール審査員(平成20年度~令和元年度)、富山市民大学『金属板加工(前・後)』コースの講師(平成10年度~平成28年度)
共同研究(相談を含む)、可能な分野
鍛金・彫金技術に関する研究
将来の研究構想
現在の研究をもとに、作りながら暮らすと健康になるということを実践する方法を考えたいと思っています。
講演等実施可能テーマ
鍛金・彫金の技術指導、東京美術学校から始まった鍛金教育

教育活動

学部担当科目
卒業研究・制作
大学院担当科目
芸術文化学研究Ⅰ、芸術文化学研究Ⅱ、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ
卒業/修了研究・制作
WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com