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2023.02.02

【学生の日々】「GEIBUN14」卒業・修了研究制作紹介 No.8

卒業・修了研究制作展「GEIBUN14」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。

《GEIBUN14 卒業・修了研究制作紹介No.8》
美術・工芸コース 仁科 希望

Q1、卒業研究・制作のテーマを教えてください
色鉛筆で巨大絵画を制作しました。
この作品では、動物たちが放つエネルギーが希望や夢への実現の象徴となるよう塔のように構図を組みました。
そして、今回の制作をするうえで最も大切にしていたことは、この絵にはあまり自分の強い思想やテーマなどを込めないことです。鑑賞した時に、ただ作品から直観的に伝わる力強さを見た人に届けることに意識しながら一つ一つの線を描き続けました。

Q2、このテーマを選んだきっかけを教えてください
私は動物を描くのがとても大好きで大学一年生の時からずっと動物をモチーフに制作しています。
それは動物の身体や目、また模様には自然界を生き抜く強いエネルギーがあると考えているからです。
今回の卒業研究制作では、これまで描いてきた動物を組み合わせ、大学生活の集大成として画面の中にエネルギーの塊をたくさん描き込みました。

Q3、研究・制作の過程で大変だったことはありますか?
昔から絵を描くことが好きだったので苦労と思うことは無く、1年間非常に楽しく絵を描き続けることができました。
しいて言うなら、制作拠点として学校と家の行き来をしていたので、2.2mものサイズのパネルを自宅に持ち帰る際にとても重たく疲れたのを覚えています。

Q4、卒業制作以外にもたくさんの作品を仕上げてきた仁科さんですが、それらの作品と今作品では何が異なりますか?
今回の卒業作品でこれまでと異なる所はまず、サイズが非常に大きいところです。また今までの作品にも細密に描き込むことには力を入れているのですが、今回の作品にはそれ以上の緻密な技法で描き込まれています。なので、大きさも今まで以上、技術も今まで以上の究極の絵が完成したと感じています。
そして、これまでぼんやりと考えていた画家としての夢も今回の作品を機により一層強く固まったと思います。

Q5、家族や友人など、特に作品を見てもらいたい人はいますか
この絵はとにかく多くの人に見てほしいです。僕の巨大な作品からは力強いエネルギーや熱いパワーが生まれると思っています。そのエネルギーをいろいろな人が見て、感じ取り、見た人自身のエネルギーに変えてそれぞれの生活を送っていってほしいです。

Q6、卒業制作展を見に来てくれる人たちに注目してほしいところはありますか?
この作品の見どころは、大きさでもありますが、そのうえ線同士の密度もあるので、全体から細部に至るまで見どころが多く、長時間鑑賞していただいても、お楽しみいただけると思います。
しかし、じっくりと鑑賞できるからといって、無理に絵の想いを推測してもらうことや、制作者の想いをくみ取ろうとせずに、鑑賞する人それぞれが自分自身の感じ方で僕の絵からエネルギーや熱を感じ取っていただきたいです。

皆様のご来場お待ちしています。
また、Facebook、Twitter、Instagramによる情報発信も随時行っていきます。

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《執筆者からの一言》
彼は毎日早い時間に学校に来て、夜遅くに帰宅、インタビューにもあるように、自宅でも絵を描き続けていました。しかし彼の快活さは平生と変わらず、こころから制作を楽しんでいるように感じました。普段の生活で作品について大っぴらに語ることはなく、作品という結果だけで伝えることを徹底している印象があり、かなりレアな回ではないかと感じます。
そして私自身も、彼が毎日制作に向き合う姿をみて、異なる分野ながらにモチベーションになっていました。地味な継続あっての彼の作品、そして彼の4年間であると思います。ぜひ作品を見て何かを感じてもらいたいです。

[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会(2023年2月2日)
執筆者:デザインコース 本江 弦太

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