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2016.10.14

【公開講座】古代人の知恵はすごかった!3千年前の古代中国青銅器のなかで最も複雑な構造の、「可動式釣手」の鋳造技法か(製作工程)を解説します。

平成28年度 富山大学サテライト講座 
「古代中国殷周青銅器の鋳造技術の解説-可動式釣手を持つ蓋付きの酒器「卣(ゆう)」について-」
※卣は酒を入れて持ち運ぶ青銅器で、手で持つ釣手、蓋、高い高台がある複雑な形状です。

古代工芸技術の中で、現代の工業技術にまで、大きく発展したものが「鋳造」です。「古代中国青銅器⇒高岡銅器⇒車のエンジンなどの工業鋳物」の流れのように、富山県の地場産業である高岡銅器もこの歴史の中にあります。    
多くの人の「古代技術」のイメージは、「へた・粗い・単純」などかもしれません。古代技術の詳細を深く知れば、それが根拠のない思い込みであったとわかります。歴史を知ることは、未来への考えを広くしてくれます。
この中国古代鋳造技術の講座をとおして、「製品の社会需要」と、「その技術水準」の関係をお話しいたします。そして、人間の能力の可能性や、流動する時代を実感いただければと思います。

なお、今回の講座は、発表した以下の論文が基となっています。
廣川 守、三船温尚「X線CTスキャンと范線調査から検討する卣釣手鋳造技法の変遷―泉屋博古館所蔵青銅器について―」アジア鋳造技術史学会誌FUSUS6号(ISSN1883-0056)、pp.35-59、2013年

この論文では、本体との連結が、出枘方法の1式、直棒方法の2式、円環方法の3式、4式、5式に分かれることと、各式の鋳造工程の具体を明らかにしています。

[講座担当]
三船 温尚(芸術文化学部 教授)

[日時]
富山大学サテライト講座 第8回
2016年11月26日(土)14:00~15:30
※受講料無料、申込不要

[場所]
富山駅前CICビル3階 学習室
〒930-0002 富山県富山市新富町1-2-3

[お問合せ]
富山大学 地域連携推進機構 生涯学習部門
TEL:076-445-6956

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