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2016.11.30

【名物授業】芸術文化キュレーションコース学生は必修科目の「鑑賞のための造形演習」/「立体と空間」(第4回〜第5回)

大きな板の上に小さな板1枚を置き空間を構成します。

授業科目名「鑑賞のための造形演習

芸術文化キュレーションコース学生は必修科目の「鑑賞のための造形演習」の「立体と空間」(第4回~第5回)の授業を紹介します。モノのまわりにある空間の意識は、美術品や資料の展示作業において重要な要素となります。 

大きな板の上に小さな板1枚と角棒2本を置き空間を構成します。棒を少し動かすだけで空間が変化することを感じます。
大きな板の上に小さな板1枚と角棒5本を置き空間を構成します。棒の傾きかた、モノの間の空間、全体の空間、それぞれを動かしながら空間の変化を感じていきます。
テーブルの上に小さな板10枚を置き空間を構成します。テーブルの位置、屋根形の角度の微妙な違いが心地良い空間をつくることを感じます。
テーブルの上に長さの違う角棒25本を置き空間を構成します。全体の空間と棒の周辺の空間を感じながら構成します。他の学生がこの空間構成を解説します。
テーブルの上に長さの違う角棒25本を置き空間を構成します。他の学生がこの空間構成を解説します。
テーブルの上に板7枚を置き空間を構成します。他の学生がこの空間構成を解説します。
板の上に「モノ」(鉛筆)を構成した作品。 
板の上に「モノ」(植物と木片)を構成した作品。
板の上に「モノ」(流木と針金)を構成した作品。 
板の上に「モノ」(紅葉と小石)を構成した作品。

第4~5回は「立体と空間」の授業を行いました。空間の構成能力を高める訓練の機会は、なかなかありません。この授業では、15課題の空間構成作品を一人ひとりが制作し、それらを鑑賞したのちに空間が心地良い作品、テーマが伝わる作品に課題ごとに投票しました。板や角柱の幾何形体を使い、空間を意識して空間をつくるという経験は初めての学生が多かったのですが、授業後のミニレポートには、「単純形の角棒だけで空間を生みだすことの難しさを痛感した」、「モノがつくりだす空間の効果が感じられた」というように、立体物の回りにある空間の変化を実感したという感想が多くありました。また、キャンパス内から探してきた「モノ」を板の上に構成する課題では、「モノの持つ意味をあらためて実感した」、「モノがつくる空間で鑑賞者に訴えるメッセージが表現できる」、「何を板のうえに構成するのかは制作者の考えかたが問われる」などの記述がありました。後半の課題では、制作品の空間の面白さや、作者の意図を想像して、他の学生が「見どころを解説」します。鑑賞して何を作品から探りだすのか、どういう言葉で表現するのかを学んでいきました。 

[受講生]
2〜3年生対象

[必修科目となるコース]
芸術文化キュレーションコース(文化マネジメントコース)
※他のコースは選択科目

[担当]
三船 温尚(芸術文化学部 教授)

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