2016.11.30
【名物授業】芸術文化キュレーションコース学生は必修科目の「鑑賞のための造形演習」/「立体と空間」(第4回〜第5回)
授業科目名「鑑賞のための造形演習」
芸術文化キュレーションコース学生は必修科目の「鑑賞のための造形演習」の「立体と空間」(第4回~第5回)の授業を紹介します。モノのまわりにある空間の意識は、美術品や資料の展示作業において重要な要素となります。
第4~5回は「立体と空間」の授業を行いました。空間の構成能力を高める訓練の機会は、なかなかありません。この授業では、15課題の空間構成作品を一人ひとりが制作し、それらを鑑賞したのちに空間が心地良い作品、テーマが伝わる作品に課題ごとに投票しました。板や角柱の幾何形体を使い、空間を意識して空間をつくるという経験は初めての学生が多かったのですが、授業後のミニレポートには、「単純形の角棒だけで空間を生みだすことの難しさを痛感した」、「モノがつくりだす空間の効果が感じられた」というように、立体物の回りにある空間の変化を実感したという感想が多くありました。また、キャンパス内から探してきた「モノ」を板の上に構成する課題では、「モノの持つ意味をあらためて実感した」、「モノがつくる空間で鑑賞者に訴えるメッセージが表現できる」、「何を板のうえに構成するのかは制作者の考えかたが問われる」などの記述がありました。後半の課題では、制作品の空間の面白さや、作者の意図を想像して、他の学生が「見どころを解説」します。鑑賞して何を作品から探りだすのか、どういう言葉で表現するのかを学んでいきました。
[受講生]
2〜3年生対象
[必修科目となるコース]
芸術文化キュレーションコース(文化マネジメントコース)
※他のコースは選択科目
[担当]
三船 温尚(芸術文化学部 教授)