2014.10.01
【卒業生の活躍】三上 恵理華さん(造形建築科学コース2期生)
個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。
[卒業生]
三上 恵理華さん
[専門領域]
造形建築科学コース2期生(平成22年度卒業)
(「造形建築科学コース」は、平成27年度より「建築デザインコース」にコース名称が変更になります)
[勤務先]
隈研吾建築都市設計事務所
[職種]
意匠設計、設計スタッフ
「現在の仕事について」
マスタープランから、インテリアまで幅広く設計しています。建築に限らず、家具、パヴィリオン、プロダクトのデザインや、展覧会の準備といった仕事もあります。
また、日本国内だけでなく海外にも物件があり、スタッフも世界中から集まっているため、日常的に多様なバックグラウンドを持つ人たちと仕事を行うのも特徴の1つです。
最近では、空間を作る事務所らしく、自分たちの空間もよりよいものにしようと努力しています。これは若手の仕事の1つです。
「芸術文化学部の学習や課外活動が今どう活きているか」
まず感謝したいのは、少人数でじっくりと取り組めたということです。先生方に泣きついたことは何度もありますし、その度に真摯に相談に乗ってくださいました。都会の大きな大学では難しいことです。基礎となる4年間をそういった環境で過ごすことができ、じっくりと取り組めたことは大切な糧になっています。
また、学生の時は、アイディアの幅を広げるためと何か自信になるものをという理由からコンペティションに参加していました。もちろん結果は大事ですが、決して結果ばかりにとらわれず、自身の興味のあることに向き合うことや自分からやろうとする思いが大切だと思います。また、社会に出ると必要になるタイムマネジメント力を修練する場としてもコンペティションは有効だと思います。
「受験生・在学生へのメッセージ」
受験シーズンに富山に来ると、この雪国で学生生活を過ごすことに誰もが不安を覚えるかと思います。私も生まれ故郷と全く違う気候に戸惑いました。晴れた日は少なく、雪かきも大変です。しかし、そんな厳しい自然だからこそ、魚は美味しく、美酒にも溢れています。立派な祭りもたくさん残っていますし、富山の方は素晴らしいものをこっそり隠していますがたくさん持っています。
朝早起きして、立山の後ろから昇ってくる朝日を見る時間などかけがえのないものです。どんな場所に行ってもその地の特徴を見つけるのは建築を志すものにとっては、大切な力とも言えます。富山の魅力を自分なりに引き出してください。
また、建築だからといって製図室にこもらず、大学にあるものを使い倒して、思いつきでも手を動かして作ってみるといいと思います。それに構内を歩き回っているときっと面白い人にも遭遇するでしょう。
さらに外の世界を知りたい人はインターンシップ、オープンデスク、ワークショップに積極的に参加してみてください。私もいくつか参加できる機会に恵まれたのですが、そこで巡り会えた人とは今でも交流がありますし、その後の大学院という進路にも影響しました。
他大学の少し年上の先輩と話をするのはとても刺激的で、目を輝かせながら話を聞いていたであろう自分が懐かしくも感じられます。
手と足と、頭も心も動かして学生生活を楽しんでください。
芸術文化学部の5コース
造形芸術コース
デザイン工芸コース
デザイン情報コース
建築デザインコース
芸術文化キュレーションコース