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卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2017.03.29

【卒業生の活躍】蒲 由奈さん(造形建築科学コース2期生、大学院 芸術文化学研究科1期生)

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
蒲 由奈さん
[専門領域]
造形建築科学コース2期生(平成22年度卒業)
(「造形建築科学コース」は、平成27年度より「建築デザインコース」にコース名称が変更になりました)
大学院 芸術文化学研究科1期生(平成24年度修了)
[勤務先]
株式会社アール・アイ・エー
[職種]
設計

「現在の仕事について」
私の働いている株式会社アール・アイ・エーという会社では、駅前の再開発をメインとしたまちづくりを多く手がけています。地方都市では人口減少や建物老朽化、賑わいの創出など様々な課題があります。そういった地域で商業施設、或いは商業施設+住宅という複合用途の建物を建てるための、事業計画から建物設計・監理までを行っています。その他にも、学校や保育園などの教育施設や福祉センターなど単体建築も手掛けていて、私も1年目から公民館、事務所ビル、中学校等の設計に携わってきました。
学生のときは、皆さんそうだと思いますが、自分のコンセプトをメインとして設計していると思います。でも、実務はそうじゃない。様々な与案件があって、自分が良いと思っていても施主には飲み込んでもらえないこともあります。
そういうことが絶対的にあるんだということに1年目で気付いて「あ、仕事としてやっていくのってこういうことなんだ」と思いました。
就職して3年目ですがまだまだ分からない事の方が多いので吸収できるものは吸収する時間だと感じています。
今後はもっとステップアップして、自分で考えて決める力を養っていきたいですね。自分でできる範囲をどんどん増やして、先輩や上の人から仕事を奪うぐらいのやる気を継続していきたいです。

仕事場の風景1

「学生時代の活動」
学部時の4年を通して関わっていたのは金屋町楽市(※1)ですね。あとは、楽市で使っていたポリゴニウム(※2)で仮設住宅を設計するという学内コンペで金賞をいただいて、実際に施工・展示したり、その繋がりで、海外の学生との建築のワークショップに参加したりしました。運のいいことが重なっていろんな人と出会い、刺激をもらえたことが6年間通して多かったです。大学院では、自分の興味をより専門的に研究できると思います。卒業設計のあたりから「建築とまちづくり」に関心があったので、修士研究もその延長でした。この視点は今の会社にフィットしているかなと今更ながら思います。また、研究室で「木津の庄コミュニティセンター(※3)」の基本・実施設計が出来たのも貴重な経験でしたし、就活時の大きな自信になりました。

(※1)高岡市金屋町全域を使って行うイベント。建築を専攻している学生が開場の屋内外で滋養する什器を担当する。
(※2)金屋町楽市で用いていたアルミ製の什器。隈 研吾 氏設計。
(※3)2014年グッドデザイン賞受賞。

「受験生・在学生へのメッセージ」
学生さんたちに言いたいことは、いっぱい観ていっぱい考えたら良いよってことです。私が学生のときに足りなかったのは、実際の建築をみることでした。学生ってお金はないけど時間は凄くあるじゃないですか。だから、長期休みの半分はバイトして半分は建築を見に行く、みたいなストイックな時間の使い方しても良かったなと、今は思いますね。自分の中に蓄積があることは、会社に入ってから凄く有用だと思うんですよ。詳しいことは分からなくても「あの建物のあの空間の感じが良かった」というふうに、会社の人との共通言語として話せるのは大事なことだと思います。学生さんは楽しみながらそういう蓄積を増やしていけばいいんじゃないかな。あとなにより、会社に後輩が入ってきてくれたらすごくうれしいですね。

〈本記事は「TADJ vol.7」(2015年度発行)より抜粋しております。〉

仕事場の風景2

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