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卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2017.10.19

【卒業生の活躍】桑原 竜哉 さん(造形芸術コース5期生)

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
桑原 竜哉 さん
[専門領域]
造形芸術コース5期生(平成25年度卒業)
[勤務先]
射水市大島絵本館
[職種]
ワークショップコーナー

「現在の仕事について」
射水市大島絵本館ではワークショップコーナーの担当などをしています。絵本館は「感じる・つくる・伝える」をテーマにしていて、絵本館2階が「つくる」フロアになっています。「つくる」コーナーは2つあり、そのうちの1つが私が担当しているワークショップです。このコーナーでは、絵本づくりをはじめ、色々な工作ができます。絵本館には何度も来てくださるお客様がたくさんいらっしゃるので、毎回、新鮮味を感じて楽しんでいただけるように新しい工作を開発したりしています。今時の子どもたちはスマホやゲームばかりで家では工作をしないから、こういうところで工作をする体験はとても大事だと思いますよ。
ワークショップでは、絵本づくりなどの色々な工作を通して、絵を描くこと、ものをつくることに興味を持ってもらい、その楽しさや作品を作り終えたときの達成感、喜びを感じてほしいです。絵に対して、敷居が高いと感じている人が多いので、絵に対するハードルの高さをこのような体験で下げられたら良いし、子どものときに自分で絵本をつくることが出来たら絵本に対してすごく特別な感情が湧くんじゃないかな。芸術ではお腹はふくれないけど人生においては大切なもので、例えば絵本は0歳から100歳まで年齢関係なく読める本だから、どの世代でも楽しめるようにできているんです。
言葉がなくなったときに通じるのは絵と音楽だけだと考えると、今後はもっと絵が人々の身近なものになればいいなと思っています。

仕事の様子

「絵の世界への興味」
高校で文系を選択して、そのまま大学は経済学部とかに入るのかなと思っていたのですが興味が湧かず、それなら好きな絵を描こうと高校三年の春に急に思い立ちました。それから画塾に通い始めましたが、今思うとジブリの背景画を描く男鹿 和雄 さんという方の絵を高校生の頃に見て感動したのがきっかけだったのではないかと感じます。

「受験生・在学生へのメッセージ」
決して造形芸術コースに入ったからといって画家になれる訳ではないです。大学に入ると画家で食べていくのは難しいと更に実感しました。卒業した後は、社会に出て何かしら仕事をしていかなければ自立できませんが、アートの分野を学んだ人には「表現する」という精神が芸術活動以外の生活で活かされている場面はたくさんあると思います。だからこれからも絵は描いていきたいと考えています。現在は絵から少し離れていましたが、再開していこうと思います。しかし、絵を描く環境を整えるために苦労する場面も多くあり、そうなると描くための環境と時間がある大学という場所は最高だったなと感じますね。造形芸術コースの絵画の授業は時間の使い方がとても自由です。授業ごとに1点完成すると考えると、だいたい年間2点は完成することになります。それから授業の課題だけではなく、展覧会や公募展に出品する作品を制作するためには、授業外の時間を有効に活用していく必要もあり、大学生活の中でどれだけ時間を作って制作を進められるかが重要ですね。三年生では国展に出品して入選したり、卒業制作では誰よりも早く絵画室にいって制作したりと、当時を振り返ると自分でも驚くほど頑張っていましたね。
芸文は広く学べる環境なので、足りないと思った部分は時間の許す限りどれだけでも掘り下げることができます。そういった環境で制作に打ち込んだ経験は、自分にとって大きな財産になっています。

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