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卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2017.10.20

【卒業生の活躍】加藤 浩貴 さん(文化マネジメントコース2期生)

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
加藤 浩貴 さん
[専門領域]
文化マネジメントコース2期生(平成22年度卒業)
(「文化マネジメントコース」は、平成27年度より「芸術文化キュレーションコース」にコース名称が変更になりました)
[勤務先]
株式会社 宝来社
[職種]
展示、商業施設の空間デザイン

「現在の仕事について」
宝来社という会社で、主に展示、商業施設の空間デザインを行っています。お客様からのご依頼をもとに、3DCGソフトなどで色や素材等をシミュレーションし、実際に製作するための図面を描いたり、展示グラフィックを製作したりしています。

「芸術文化学部の学習や課外活動が今どう活きているか」
元々学芸員の仕事に興味があって、その方面で大学を探していました。そのときに芸文の文化マネジメントコース(※2015年度から「芸術文化キュレーションコース」にコース名称が変更)にキュレーターや学芸員についてのカリキュラムがあると知り受験を決めました。
他の大学と比べて芸文はカリキュラムの選択の自由度が高いことが特徴だと思います。例えばグラフィックデザインを専門として扱わないコースの学生も、基礎科目としてグラフィックソフトの基本的な使い方を学ぶことができます。大学に入る前って何となく自分の考えたものがカタチになるような仕事がしたいと思っていても、具体的に何がしたいか目標が決まっている人って少ないと思うんです。そういう意味では、芸文での4年間は将来の目標を見つけるための4年間にもなっていると思います。
特に楽しかった授業は3DCGモデリングの授業です。CGの作り方を一通り学んだ後、応用として自分の好きなモチーフを自由につくるという課題を与えられたのですが、課題を完成させた後も、夢中で色んなモチーフのCG制作を楽しんでいました。現在の仕事でも、空間イメージをお客様に提案するために3DCGモデリングソフトを使っています。他にも、在学中に学んだIllustrator やPhotoshop などのグラフィックソフトは、今でもサイン看板や展示グラフィック等を作るため、よく使っています。
思い返せば4年間の間に、様々なジャンルのツールに触れながら創作する機会が多くあったような気がします。その中で得たスキルやプロセスは、今の仕事にもしっかり活かされています。逆にそれらの経験がなければ、今のように、自らデザインを手掛けるような仕事は任されていなかったと思うので、4年間の大学生活に感謝ですね。

工房の様子

「今の仕事に就くきっかけ」
学生のときに有志の学生数名で、三船温尚先生の「そこに残ったもの 石の記憶 −ヒロシマ・ナガサキ−から」という、被爆した石などから原爆の衝撃を伝える展覧会のお手伝いをしました。最初の段階で展示の構想はあったんですが、そこに学生の目線で展示のアイディアを加えていきました。僕は、今仕事でやっているような壁面にかける展示パネルの制作などを行い、パネルの展示構成や、展示の見栄えを考える部分が楽しかったですね。展示が終わってから先生に、「今回のような展示や空間構成系の進路もいいんじゃないか」と提案されて、今のような仕事に興味を持ちました。就職活動では東京の企業にも面接に行ったのですが、地方にもこういう仕事があるということを知って、学生時代を過ごした富山でやってみようと思い、今に至ります。やろうと思えばものづくりやデザインに関わる仕事は地方にも多くあります。確かに東京などに比べれば圧倒的に少ないですし、私自身、東京の物件を設計するなどの機会はやはり多くなってきてはいます。それでも富山県はグラフィックをはじめとしたデザインを振興する機運が醸成されてきており、官民が連携してデザインに力を入れている、とてもおもしろい地域だと思います。芸文でも企業と連携してデザインが学べるし、そういう風土が出来上がっているんですよね。

「受験生・在学生へのメッセージ」
芸文に在籍する人たちの多くは、芸術やものづくりに関わる仕事をやりたいと思っているはずです。仕事選びのときも、その気持ちを大切にしてほしいと考えています。社会に出てからの仕事の大部分は、その環境下で実践しながら覚え、学んでいくものです。納期、コスト、クライアントの意向など、様々な要素を加味した上でなにかをカタチにするという作業は、やはり一筋縄ではいきませんが、学生のうちに何か目的をもってデザインに取り組んだり、企画を最後まで導くなどの経験を積んだりしていれば、例えジャンルの違う仕事であったとしても、それは大きな糧となり、成功を後押しするものになると思います。
ですので、学生時代は何かを全力でやり遂げる力を身に着けておくことが大事だと思います。その力が「やりたい」という気持ちを具現化させるのではないでしょうか。

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