2019.01.07
【名物授業】筆講義(絵画実習)
筆講義(絵画実習)
絵画制作に欠かすことのできない道具である筆と刷毛について、専門の職人を招き、授業を行いました。「絵画実習」を履修する2年生を中心に、造形芸術コース2年~4年生(履修登録していない学生を含む)が参加しました。
授業内容は大きく5つで、「筆の歴史についての講義」「筆と刷毛の製造工程・原材料についての講義と実演」、「絵刷毛の製作実習」、「線描筆の製作実習」、「様々な筆と刷毛の試用体験」です。
筆と刷毛の原材料であるヤギやイタチ、タヌキやウマといった獣毛のそれぞれ特徴と用途を、現物資料を前にして丁寧に説明していただきました。そして、それらの原材料の配合の仕方や筆の穂先の形状の違いによって、筆や刷毛の性能が決まることなど、筆と刷毛にまつわる事柄を、実演を交えて、事細かにたくさん教えていただきました。
また、刷毛や筆の製作を通して、職人さんの苦労を実感しました。普段使っている道具への感謝の念も芽生えてきたことと思います。
[日時]
2018年12月18日(火)、19日(水)
[講師]
(有)清晨堂 阿部 悠季 氏
授業科目名「絵画実習」
(本授業は COC+ 授業)
身の回りの環境をモチーフに絵画制作することを目的とする。
普段見慣れた風景も観察の仕方しだいで、新たな見え方、現れ方をすることがある。この授業においては、風景の中の色や形を造形感覚で捉えなおし、平面上で新たに再構築することを制作上のねらいとしたい。
また、制作の前段階であるスケッチや素描、下図の制作も重点的に行い、表現方法、技法材料等を深化させることも課題である。
※この科目は、文部科学省が実施する平成27年度「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に採択された富山大学の事業「富山全域の連携 が生み出す地方創生-未来の地域リーダー育成-」におけるプログラム「富山大学地域課題解決型人材育成プログラム」の地域関連科目群に属する平成30年度 開講科目です。
[受講生]
2〜4年生対象
[選択必修科目となるコース]
造形芸術コース
※他のコースは選択科目
[担当]
髙島 圭史(芸術文化学部 教授)