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2022.11.11

【学生の日々】「GEIBUN14」卒業・修了研究制作紹介 No.2

卒業・修了研究制作展「GEIBUN14」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。        

《GEIBUN14 卒業修了研究制作紹介No.2》
デザインコース 寺嶋 こころ 

Q1、卒業研究・制作のテーマを教えてください
卒業制作のテーマは、「ステップファミリーの特徴を理解するためのアニメーション」です。

Q2、「ステップファミリー」とは、何ですか?
「ステップファミリー」とは、再婚・事実婚によって、血縁関係のない親子や兄弟姉妹がいる家族のことです。「連れ子再婚家庭」というとイメージしやすいのではないでしょうか。

Q3、このテーマを選んだきっかけを教えてください
私自身、ステップファミリーの家庭で育ったので、もともとステップファミリーが抱える様々な課題に関心がありました。調べてみたところ、日本全体の婚姻のうち、約4分の一以上は再婚家庭(2015年)*です。たくさんの再婚家庭がいるにも関わらず、ステップファミリーへの支援が少ないことに気付きました。
そこで、大学4年間の締めくくりの卒業制作として、ステップファミリーがよりよい家族関係を築けるように、自分に何かできないかと考えるようになったのがきっかけです。

*厚生労働省 平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」より

Q4、「ステップファミリーの特徴を理解するためのアニメーション」とは、具体的には、どのようなアニメーションなのでしょうか?
新しい親と子供の目線のすれ違いを描いたアニメーションです。
お互いに相手のことを大事に思っていても、”普通の親子”という枠にうまくはまれず、こじれてしまう親子の様子をアニメーションに描きました。アニメーションを通して、ステップファミリーは”普通の家庭”とは異なる状況に置かれていることを感じ取ってもらって、枠にとらわれない自分たちだけの信頼関係を築くきっかけにしてほしいと思っています。

Q5、研究・制作の過程で大変だったことはありますか?
複雑で難しいステップファミリーの課題に、どう解決策を見出せばよいのかと非常に悩みました。私は、当事者として、ステップファミリーの抱える課題の根深さと苦しみをよく知っています。また、同じステップファミリーでも、家族の数だけ抱える課題は異なるはずです。ステップファミリーの抱える課題の複雑さと難しさに、正面からぶち当たって、本当に大変でした。

Q6、卒業制作展を見に来てくれる人たちに注目してほしいところはありますか?
ステップファミリーという重い題材を扱いますが、アニメーションの絵自体は見ていて楽しいものにしようとがんばっています。ただいま絶賛制作中ですが、メッセージ性だけでなく、絵柄の楽しさにも注目してほしいですね。

皆様のご来場お待ちしています。
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《執筆者からの一言》
ステップファミリーとは少し異なりますが、親子げんかで「普通の親と違って、なんで〇〇してくれないの?」や「なんで他の子と違って、あんたは〇〇なの?」などと言い合いになったことのある人なら、たくさんいそうですね。初婚の両親で成り立つ、いわゆる”普通”の家庭でも、”普通”に悩ませられていることってあるなあと考えさせられました。卒業制作展では、寺嶋さん自慢の絵を楽しみながら、自分の大事な人たちとの関係性について、私も見つめ直してみようと思います。

[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会(2022年11月11日)
執筆者:地域キュレーションコース 田中 楓

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