キャンパス
ライフ

卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2019.02.06

【学生の日々】「GEIBUN 10」卒業研究・制作紹介! デザイン工芸コース 湯澤 花菜

「GEIBUN 10」卒業研究・制作紹介!
芸術文化学部 デザイン工芸コース 湯澤花菜
卒展「GEIBUN 10」に向けて、研究・制作を進めている学生に、学生の視点でインタビューいたしました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。

《GEIBUN10 インタビューNo.13》
今回のインタビューはデザイン工芸コース林ゼミの湯澤花菜さんです!

Q. まず、研究テーマについて教えてください!
A.「乾漆蒔絵飾り箱ウミウシ」が題名です。飾り箱と題名にもある通り、見た目を重視して制作しています。

Q. なぜこのテーマで作品を作ろうと思ったのですか?
A. ウミウシというのがテーマの土台になっているんですけど、これは単純に、私がウミウシが好きだからです。
あと、蒔絵は卒制で絶対にやりたいと思っていました!蒔絵の絵柄は、お花など植物と、変形菌という菌類、イソギンチャクやサンゴの全てを融合させて盛り込みました。これも全部自分の好きなものです。今の案に行き着くまでに、実は何十案も出していたんですが、そのいくつかの案を融合させたのが今の作品になっています。ウミウシをモチーフにし、自分の世界感を出したいなと思って、植物も菌も海の生き物も好きなもの全てを盛り込みました。リアルでは絶対にあり得ないけど、なんか合うなと思っています。新しい世界みたいなものを作れたら面白いかな。

Q. 具体的にどのような感じで海の生き物と植物なんかを組み合わせていってるんですか?
A. ウミウシの尻尾の方にあるエラが、お花っぽいなと思ったのと、触覚の部分はお花の蕾っぽいと思ったので、エラを花咲くお花、触覚をお花の蕾に見立てて制作しています!

Q. ウミウシは色々な色のウミウシが居ますが、なぜ作品はそのような深みのある紺色にしたんですか?
A. ほんとはこの作品のモチーフは黄色ウミウシなので、黄色いはずなんですけど、私が作ったのは色が違うんです。形だけ黄色ウミウシからとって、色は蒔絵をしたいと決めていたので、蒔絵の金色が映える色にしたいと思いこの紺色にしました。

Q. ウミウシの大きさも実物のものよりだいぶ大きいですよね?
A. 箱なので、中にものを入れたいという思いからこのサイズになりました。今、ウミウシの身となる部分は乾燥中のため手元にないんですけど、その身となる部分に、ここにある蓋のパーツを被せると大きい箱になります!

Q. この箱の中に、何を入れるとかイメージはありますか?
A. んー。特に決まって無いんですけど、ウミウシが海の宝石と呼ばれているくらいなので、やっぱり大切なものを入れたいですね。

Q. この作品には漆以外にどんな素材が使われているんですか?
A.  漆の他には、布、木、ティッシュ、脱脂綿ですかねー。ウミウシ自体は、乾漆といって米糊と漆を混ぜた糊漆で麻布を型に貼って作っています。布を何枚も重ねて貼って、その上から漆を塗っているので、この中でも一番使っている素材は布です。

Q. 制作していく中で一番苦労したことはなんですか?
A. んー。まだ、漆の扱いに慣れていない段階で卒制に入ったというところですね。どうしたらどうなるという結果が分からないから、実験を繰り返して、テストピース→失敗、テストピース→失敗…という感じでずっと作業を進めていきました。先生方にも相談して、今までにない脱脂綿やティッシュを使って漆を扱うということもしました。元々あった技法ではなかったので、漆という素材と会話しながら、試行錯誤の繰り返しで、やっと出来たものがこの作品です。

Q. この作品を見る方々に見てほしいポイントとかありますか?
A. この部分に注目して欲しいというのは無いですね。しっかり全体として見て欲しいです。そして、植物や海の生き物などが融合された、この世界観を楽しんで欲しいです。この作品を見た人が、ワクワクしてくれたらとても嬉しいですね!

インタビューありがとうございました!本当に美しく、絶妙な世界観を醸し出している作品なので、是非、卒業・終了制作展で皆さんも見てみて下さい!

[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会 (2019年1月24日)

また、FacebookやTwitterなどでも情報発信を行っております。
Facebook:https://www.facebook.com/GEIBUN.lastworks/
Twitter  :https://twitter.com/GEIBUN10

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com