2019.02.06
【学生の日々】「GEIBUN 10」卒業研究・制作紹介! デザイン情報コース 山下 斐子
「GEIBUN 10」卒業研究・制作紹介!
芸術文化学部 デザイン情報コース 山下斐子
卒展「GEIBUN 10」に向けて、研究・制作を進めている学生に、学生の視点でインタビューいたしました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。
《GEIBUN10 インタビューNo.14》
今回のインタビューはデザイン情報コース 有田ゼミの山下斐子さんです!
Q. まず、研究テーマを教えてください
A.「紙と花」というテーマで、紙を使ったドライフラワーの飾り方の提案をしています。
Q. このテーマにしたきっかけは何ですか?
A. もともと花が好きで、卒制では絶対に花を使った作品にしたいと思っていました。普段から花束をもらったり家で花を飾っていたり身近に花がある生活をしているのですが、枯れてしまった花を捨てる時って悲しいなと思っていて…生花も好きなのですが長持ちするドライフラワーにより魅力を感じていました。私は趣味でドライフラワーを作っているのですが、自分で作る中でもっとドライフラワーを手軽に飾り付け、生活空間に花を添えることはできないかと考えるようになったんです。よく見かけるドライフラワーの飾り方にスワッグ(花束を逆さ吊り状にしたもの)があるのですが、それ以外にも飾り付ける方法があってもいいのでは?という思いから、紙を使った飾り方の提案・制作に取り組むことにしました。
Q. なぜ素材に紙を選んだのですか?
A. 生花を花瓶に挿す時って水が必要になるじゃないですか、でもドライフラワーの場合は水が必要ないのでその特性を活かした飾り方をしたいと思って紙を選びました。販売を想定したパッケージ案も作っていて、立体の物もポスターもどちらも紙を切り取って誰でも組み立てられるようになっています。大人の工作みたいな感じですね。そういった手軽さも紙を選んだ理由です。
Q. 作品作りの中で気をつけていたことは?
A. 作りをシンプルにすることですね。制作をしている中で折り加工やカッティングも学んだのですが、紙の加工に凝りすぎてしまうと花が目立たなくなってしまうことがわかったので、あくまで花が主役のデザインになるよう気をつけています。また、花の展示にはしたくなかったので、今回の展示で飾る花はカーネーションとカスミソウのみと決めています。ポスターの色数も絞るなど、展示のまとまりにも気を配っています。
Q. 苦労した点は何ですか?
A. 紙選びかな。もともとは色味が合うという理由でクラフト紙を使って制作していたのですが、湿気に耐える耐久力が無いこととクラフト紙では花の色味を暗く見せてしまうのではないか?ということで再考し、今使っているハーフエアのコルクという種類の紙に出会いました。あとは、グラフィックと花の調和の難しさですね。これだ!と思うデザインになるまでアイデア出しをたくさんしました。試行錯誤の日々は辛かったですが、完成したものを飾ったときは達成感がありました。
Q. 展示の際に見てほしいポイントは?
A. 展示の雰囲気全体を見てもらいたいです。遠目に見た時に、どうやって花が飾ってあるんだろうという疑問や、花がポスターの一部かのような錯覚を感じてもらえれば、今回の展示としては成功だと思っています。
是非、紙とドライフラワーの調和した展示をお楽しみください!インタビューありがとうございました!ドライフラワーと紙が作る優しい雰囲気とあたたかみが伝わってくる作品でした!卒業・終了制作展で皆さんもご覧になってみてください!
[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会 (2019年1月30日)
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