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2022.10.25

【ニュース】芸文が関わる産学官連携活動「高岡クラフト市場街」がグッドデザイン賞を受賞しました!

[概要] 
10年を超えて続く産学官の地域活性化活動「高岡クラフト市場街」が2022年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

「高岡クラフト市場街」は、富山県高岡市の中心市街地で毎年秋頃に実施しているクラフトに関わる統合イベントであり、富山大学芸術文化学部がプロジェクト授業などによって産学官連携を行っています。
伝統産業に関わる企業や職人、高岡市にキャンパスがある富山大学芸術文化学部の教員と学生、「工芸都市高岡クラフトコンペティション」を運営する高岡商工会議所、高岡市デザイン・工芸センターと、文化創造都市を推進する高岡市役所の担当者などによって実行委員会が構成されていますが、富山大学芸術文化学部においては、2016年度から学生らの関わりをプロジェクト授業として運営することで、単位を取得できる仕組みとしています。また、富山大学芸術文化学部の卒業生らが実行委員会のメンバーとして活躍したり、作品の展示会企画などを実施しています。
2022年9月の開催で11年目を迎えましたが、10年を超えて続く、産学官連携による地域活性化活動が評価され、2022年度のグッドデザイン賞の受賞となりました。

[審査員の評価コメント] 
北陸はその自然・歴史・風土から今でも工芸が盛んな土地だ。なかでも高岡市は街を歩けば職人に当たるんじゃないかというくらい工房や工場が多い。その地で2012年から続いているクラフトのイベント。全国各地で同じような取り組みはあるが、仕組みを継続していくことが難しく、廃止してしまうものも多々ある。ここは産官学の連携が素晴らしく、開催期間以外の活動も盛んで、「まきこみ力とまきこまれたい欲」が強い。あらゆる施策からそれが感じられる。
(グッドデザイン賞HPより)
https://www.g-mark.org/award/describe/54510?token=2AyhOqGcmL

[高岡クラフト市場街とプロジェクト授業の10年の軌跡]
https://book.ichibamachi.jp
(デジタルブックでこれまでの活動内容をご覧頂けます)

[受賞者] 
高岡クラフト市場街実行委員会
(構成団体)
高岡市(アート&クラフトシティ高岡推進委員会)
高岡商工会議所
高岡市デザイン・工芸センター
富山大学芸術文化学部
高岡伝統産業青年会

[プロジェクト授業について] 
富山大学芸術文化学部では「教員が特定の社会的課題を挙げて、問題発見及び解決までの過程、手法をグループワーク等の他者との協働等を通じて実践的に学ぶ授業」を「プロジェクト授業」と定義しています。教育効果が高いと考えられる実践的学習の中でも通常の時間割に入れることの出来ない学習実態を単位化する試みであり、2016年度から「高岡クラフト市場街」への学生の関わりを「プロジェクト授業」としました。学生は高岡クラフト市場街実行委員会と連動しながら役割を定めて、活動します。来場者と関係者を繋ぐ「市場街コンシェルジュ」や印刷物の制作やデザイン、実行委員会が企画するイベントや番組制作のサポート、学生自らが考案するイベントや番組の制作など多岐に渡ります。
開講年次:2年次(1年次でも参画可能)
担当教員:有田 行男(芸術文化学系 准教授)

[2022年度の実施模様] 
90を超える店舗やワークショップなどのイベント出展があり、コンテンツの数では過去最大の規模となりました。高岡の街を一望できる高岡市営中央駐車場の6Fを活用した「高岡クラフトマルシェ」や、山町ヴァレーの観光駐車場で開催した「山町ワークショップストリート」などの新企画を通し、工芸やクラフト初心者の方でもクラフトやアーティスト作品を身近に感じていただけるようなイベントを目指しました。
開催期間:2022年9月23日〜25日
開催場所:高岡中心市街地ほか

開催拠点となる山町ヴァレー
高岡駅隣接駐車場で開催されたクラフトマルシェ
卒業生が企画するクラフトストア
プロジェクト授業で学生が企画したワークショップイベント
卒業生らの作品展「高岡で澄む」の展示風景
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