キャンパス
ライフ

卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2018.03.15

【卒業生の活躍】高橋 由佳さん(文化マネジメントコース6期生)

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
高橋 由佳さん
[専門領域]
文化マネジメントコース6期生 ※(平成26年度卒業)
※「文化マネジメントコース」は、平成27年度より「芸術文化キュレーションコース」にコース名称が変更になりました。
[勤務先]
富山市ガラス美術館
[職種]
学芸員

富山市ガラス美術館(外観)
富山市ガラス美術館(内観)

「キュレーションの分野に興味を持ったきっかけはなんですか?」
私が高校生の時、所属していた弦楽部でのコンサートがきっかけです。コンサートの企画や、運営をすることが楽しくて、企画に携わる仕事をしたいなと考えるようになりました。元々、絵を描いたり美術を鑑賞したりすることが好きで、高校生の時に本を読んで「キュレーター」という、美術作品や企画展に携わる仕事が存在することを知りました。大学に入学してからは、実際に展覧会やイベントに多く関わることができました。その活動の中で、裏方の仕事の楽しさを改めて実感し、現在の職種に就こうと考えるようになりました。

「芸文に進学しようと思った理由を教えてください」
国立大学で、文化や芸術のマネジメントを総合的に学ぶことができると知り、進学を決めました。高校2年生の時、大学の下調べも兼ねて、「金屋町楽市※1」の講演会に参加しました。講演会は興味深く、イベントのコンセプト自体も非常に面白いと感じました。地域の中で美術やものづくりを実践的に学べるこの大学で、私もこのような活動に関わりたいと思ったことが、進学する決め手でした。
(※1)高岡市金屋町で開催される芸文の地域連携授業

金屋町楽市の様子
町屋内部の工芸品展示

「芸文の良さは?」
芸文は、都会の大学と違って学生の人数は少ないですが、ものを作る人にたくさん出会える環境です。社会に出た今、クリエイターと頻繁に出会えるわけではないんだなと実感しています。仕事の繋がりではお会いしますが、個人の繋がりで出会う機会はなかなか少ないなと感じますね。芸文での繋がりだと、例えば、友達が絵を描いている所へ行って、実際に描いてもらったり、友達が主催するアートイベントで、作ったものを買ったりしてますね。社会人になってからも、友人のクリエイターが作ったものから刺激をもらえるのは、芸術系ならではじゃないかなと思います。場所が離れても、ものづくりで人と繋がっていることが励みになりますね。今更ですけど、学生時代は周りがみんな、色々な分野で何か作っている環境だったから、もっと作品を見たり触らせて貰ったりしたらよかったなと思います。身近だったから気に留めていなかったけど、技法とか、制作のプロセスの話とかも、もっと詳しく聞いておけばよかったと思います。ものの構造や作り方を知っているかどうかによって、ものの扱い方や作品への理解度が大きく違ってくるので。

「いまに繋がっていることは?」
物事の全体を意識して考えられるようになったことですね。先ほどの「金屋町楽市」のような活動を始め、サークル、大学祭など「自分一人だけでは、成し遂げられない問題」に何度も関わる中で意識するようになりました。芸文は、ものづくりでも全く違う分野の人や、関わり方が異なる人が同じ場所にいます。デザインや絵画を描く人、建築とかキュレーションの人とか、同じキュレーションの分野でも、ものづくりに長けている人もいれば語学に長けている人もいる。みんな得意なところがあって、ものを作る時に、そこを上手く生かせたら一番いいんじゃないかなと思います。みんな必要で、お互い関わらずにはいられなくて、いろいろなタイプの人に出会える場があることが芸文の面白いところかな。一方で、チームを組んでものづくりするときには、ドリームチームを作るイメージで、このメンバーで最強!と思っていても、案外うまく行かなかったりします。でも、上手く事が運ばなくても、そこを乗り越えてものづくりすることが面白いですね。計画を立てる時も、予測外のことが起こる場合を考えるけど、実際は予想よりも斜め上になることが多いですし、想像していた通りにできず大変なときもありますが、最後には一緒にやってよかったとか、作ったものを見て楽しかったって思う人が、増えたらいいなと思うようになりました。

「高校生へのメッセージ」
自分は何がしたくて、学びたい場所には何があるのか考えて、広い視野で大学を選んでほしいです。芸文は、地域と大学との距離が近いことがメリットです。自然や文化があって、職人さんや作家さんなどものづくりに携わるがいて、地元企業や美術館があって、新しいものを生み出したり受け入れたりする雰囲気を富山に感じたから、他大学の大学院卒業後に私は富山に戻ってきました。
大学は、高校までに築いた種から、葉を広げる時期だと思います。自分の色んな側面を育てながら、どこを成長させるべきか、うまく育つのは何なのかを考えて、いろいろな事に挑戦する中で、選択肢を選んで自分の芯を作ることが、その後の将来に繋がっていくと思います。
学生だからこそ、新しいことや苦手なことにチャレンジする勢いも大事ですね。私自身、失敗したこともたくさんありますが、その悔しさも今のバネになっています。自分が本当にやりたいことを見極めて、そこから目をそらさずにやり遂げることが大切だと思います。

他の卒業生の活躍はこちら

[平成30年度からの芸術文化学部の4コース]※
美術・工芸コース
デザインコース
建築デザインコース
地域キュレーションコース
※  平成30年度から、より融合教育を推進する垣根の低い4コース制としました。
コース配属は、2年次において本人の志望や学業成績に基づいて決定します。

[大学院]
大学院芸術文化学研究科

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com