キャンパス
ライフ

卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2021.04.15

【卒業生の活躍】樋口 琴さん(デザイン工芸コース※11期生)

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
樋口 琴さん
[専門領域]
デザイン工芸コース11期生 ※(令和元年度卒業)
※ 平成30年度より「美術・工芸コース」「デザインコース」「建築デザインコース」「地域キュレーションコース」の4コースとなりました。
[職種]
四十沢木材工芸、製造業、木工職人

「現在の仕事について」
輪島塗をはじめとする漆器の木地や、オリジナル木製品のトレイや器などの製造をしています。
原木からどう製品を作るか考える「木取り」を行い、曲りや反りを見るための「乾燥」、様々な機械や道具を使用して「加工」を行い、製品を作ります。
自然素材の木は節があったり狂いが生じたりします。素材を見極めて、いい製品を作るように努力しています。

(写真:左)杉の重箱
6つの箱が入れ子になっています。箱の端っこが互い違いの「組接ぎ」。
(写真:右)松花堂弁当箱
板を組み立てて箱にした時、組んだところが開いてこないように「ちぎり」で抑えています。

「芸術文化学部の学習や課外活動が今どう活きているか」
私は大学で漆工芸を専攻し、卒業制作でお椀を100客作りました。そこで漆器の素地となる木地の素材や形の大切さを学びました。
また、課外活動では「クリエイ党」という学生と職人がコラボしてものづくりをするサークルに参加し、高岡の町の職人さんと直接やり取りする中で、「職人になる」という憧れが強くなりました。
ものづくりの面白さや、職人の技術に触れたからこそ、手を動かしてものを作る仕事を選び、それが仕事の原動力になっています。

指物の親方に教わって仕事をしています。箱物を50、100個単位で製造しています。

「受験生・在学生へのメッセージ」
大学生活の中で、様々な人と出逢って、相手を知ることが大事だと感じました。
手先が器用な友人、お喋りで腕のいい職人さん、他大学の同じ専攻の人、なんでも作る憧れの先生…。仲間でありながら、時にはライバルとして、ものづくりの気持ちを高めあえる人と出逢えるのは、大学ならではだと思います。
職人として一人前になるには5年、10年と長い道のりですが、大学時代の人との繋がりがあって、今でも相談したり元気をもらったりしています。
周りの人を大切にして下さい。

他の卒業生の活躍はこちら

[平成30年度からの芸術文化学部の4コース]※
美術・工芸コース
デザインコース
建築デザインコース
地域キュレーションコース
※  平成30年度から、より融合教育を推進する垣根の低い4コース制としました。
コース配属は、2年次において本人の志望や学業成績に基づいて決定します。

[大学院]
大学院芸術文化学研究科

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com