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2019.01.23

【受験生へのメッセージ】「英語は新しい世界への扉」須田 久美子

バラエティー溢れる芸術文化学部の教員が、受験生のみなさんに伝えたいこととは…。担当する授業の特色と研究の魅力、そして地域連携活動等をとおして見えてくる受験生へのメッセージ。

[教員]
須田 久美子  すだ・くみこ 講師

[担当]
芸術文化基礎

[専門分野]
19世紀イギリス文学、英語教育関連分野

[教育の特色]
「英語リテラシー」では、デザイン、工芸、漫画、芸術運動など、芸術に関するトピックを中心に、英語の新聞記事を読みます。英字新聞というと難しそうに聞こえるでしょうが、「この英語は何を伝えているのだろうか」という思いに次第にとらえられ、きっと最後まで読み進めることができる、そんな内容です。「English for Art」では、お茶の文化を語る英文の名著に接し、学内の茶室や茶道具にも実際に親しみながら、異文化と母国文化が交錯する世界に身をおいて英語を味わってみます。英語で読むからこその、新たな世界の広がりと発見があることでしょう。

[研究の特色]
専門はイギリス文学で、オスカー・ワイルドの小説、演劇、芸術論のほか、著書『ルネサンス』で知られるウォルター・ペイターの業績などについて研究しています。特に、彼らがルネサンス時代の詩の研究者であったという側面に注目しています。また、英語教育関連分野においては、大学生が英語をより楽しく学べる方法の研究をおこなっています。英語は教科書だけのものではありません。小説、劇、ミュージカル、映画などの中には豊かな英語、生きた英語の世界が広がっています。そんな世界と学生のみなさんを繋げる良い方法を、実践を試みながら探しています。

[地域連携の特色]
「高岡クラフト市場街」というプロジェクト授業に参加します。地域に開かれたこのイベントに訪れる外国人の方も増えました。高岡の伝統工芸は、新しい生命をもちながら町の中に息づいています。その魅力や課題を外に向けて発信することで、さらなる発展エネルギーを手にすることができます。英語の力をここでどんなふうに活用できるでしょうか。考えてみるときっと楽しいことでしょう。
イベント/高岡クラフト市場街2018

「英語リテラシー」の授業風景です。アーツアンドクラフト運動と民藝の関係について書かれた記事を読んでいます。英語だからこそ、楽しく、豊かな世界に近づけます。
「英文表現・理解」の授業風景です。自分が興味のある作品を英語で発表しています。クラスメートと意見交換をしながら、英語をツールとして、自分が好きなものについて語れることは、喜びと達成感があるはずです。
「English for Art」では、岡倉天心の『茶の本』を扱います。茶道を知らなくても楽しんで読めます。東洋と西洋は「茶碗の中ですでに出会っている」という、その心を、英語を通じて味わいます。

[受験生へのメッセージ]
受験生の頃、英語は私にとって教科書の中の存在でした。「難しいなあ」と思っていましたが、何かそこに不思議な魅力を感じ、「なんとなく好き」でした。大学に入り、教科書の中だけではない英語に初めて触れました。「この気持ちを、こんなふうに英語で表現できるんだ」「あの気持ちは、セリフや詩で、こんな言い方ができるんだ!」と感激したのです。小説、演劇、詩、ミュージカル、映画、私が知らなかった魅力的な英語がいっぱいでした。大学では、様々な英語に触れる機会が開かれます。英語は、豊かな世界への扉です。受験生の時はきっと、扉の中の美しい音が外まで少し聞こえていたのでしょう。扉を叩いて、中へ一歩入ってみてください。

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