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2020.11.11

【研究科生の研究紹介】腐敗を通した内面世界の絵画表現/池田 愛花里(大学院 芸術文化学研究科)

[氏名]
池田 愛花里

[研究テーマ]
腐敗を通した内面世界の絵画表現

[研究概要]
私は、腐敗したものをモチーフに油画作品を制作しています。
私にとって腐敗を描くことは、「目に見えないものが何かを変貌させてしまう現象」を可視化する手段です。腐敗したものを描くとき、その腐れゆく見た目の見苦しさや、周囲に悪影響や不快感を及ぼす状態に自分との共通点を感じ、腐敗したモチーフを自分自身として表現しています。そして腐りゆく物の儚さや無力感を自己の存在の不安定さとして描くことで内面世界を描きだすことを目指しています。自分の感じたことや日常生活の中で思った具体的な感情をテーマとしながら腐敗を描き、人と人との関係性や簡単に変わりうる自らの感情を暗示させ、その儚さについて気付かせたいと思い日々制作に取り組んでいます。

世界を嫌いだった頃に死ねたら良かったのかもしれない
恋愛という退化
どうせ私なんて

[日々の研究について]
大学院では、作品制作をしながら画材やモチーフの研究も行っています。
私は腐敗した物を描いているので実際に物を腐らせたり解剖して、実物を観察することを大切にしています。自分の表現したい世界をどうすれば描けるのかということについて深く考え、毎日実験しながら絵と向き合っています。

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