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卒業生・在学生の活躍報告募集! NEWSを送る

2025.04.15

【卒業生の活躍】田村 早紀さん

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。
芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

[卒業生]
田村 早紀さん
[勤務先]
日機装株式会社 金沢製作所
[部署]
総務部
(公益財団法人 宗桂会)
[職種]
総務・学芸員

加賀象嵌作品の常設展示を行う宗桂会館(日機装 金沢製作所内)。

「現在の仕事について」
医療機器や航空部品等の製造・販売を行う工業メーカーの総務部に所属しています。従業員対応や工場見学案内などの総務業務の他、会社がメセナ活動の一環として支援している公益財団法人 宗桂会の事務局・学芸員として、伝統工芸「加賀象嵌」の保存、普及および後継者育成活動も担当しています。
宗桂会では、作品展示や体験ワークショップの企画・運営、工芸全般に関わる機関誌の編集、作品収集等、多岐にわたって活動しています。

宗桂会館での加賀象嵌の常設展示。年2回程度テーマを決めて展示替えも行います。

「受験期の思い出」
芸文を受験すると決めたとき、高校の担任からは「美術部でもないし、大丈夫か?」と心配されたのを覚えています(笑)。高校では理科部の部長として、生物の生態調査などに没頭し美術や芸術とは無縁でしたが、芸文のカリキュラムに魅力を感じ受験を決めました。受験では小論文を選択しましたが、対策として新聞のコラム等を毎日読んでいました。文章に慣れると同時に時事問題も把握でき、勉強の息抜きにもなっていました。

「芸術文化学部での学習や、課外活動成果が今どう活きているか」
現在、伝統工芸・加賀象嵌の普及や後継者育成等を行っていますが、大学時代は文化政策等を中心に学んでおり、工芸は専攻領域ではありませんでした。しかし、コースの垣根を越えて実技系などの様々な授業を受講できたことが、現在の仕事にも役立っていると強く感じます。文化マネジメント以外の幅広い分野にも触れたことで知見が広がり、展示会の企画や、機関誌の編集など、テーマやアイディアを考える際に活かされています。

2024年11月に宗桂会設立30年記念展示を金沢21世紀美術館 市民ギャラリーで開催。

「受験生・在学生へのメッセージ」
芸文は自由に授業を選択することができる等、一人ひとりの個性を伸ばす環境が整っていると思います。大学生活の4年間は、好きなことに没頭し、追求できる貴重な時間だと思います。私も未だに、大学でもっと勉強しておけば良かった!と思うことが多々あります。興味のある授業や課外活動には積極的に参加することで、視野が広がり将来の選択肢も増えてくると思います。かけがえのない学生生活を楽しく有意義に過ごしてください。

21世紀美術館での展示風景。学芸員として展示の企画・設営等を担当しました。

「卒業生の関連リンク」
公益財団法人 宗桂会

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「大学院」
大学院人文社会芸術総合研究科

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