2025.02.06
【学生の日々】「GEIBUN 16」卒業・修了研究制作紹介 No.11
卒業・修了研究制作展「GEIBUN16」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。
《GEIBUN16 卒業・修了研究制作紹介No.11》
デザインコース 髙田 梨乃
Q1、今取り組んでいる卒業制作・研究のテーマは何ですか?
ゼミ共通のテーマは共振共鳴、響き合うという意味を持つ「Resonance」となっており、それに沿って私の作品は「波の空間造形」をテーマに響き合う空間づくりをしています。
Q2、どういったきっかけでこのテーマを選びましたか?
ゼミ内のテーマに沿って制作対象を何にしようかを考えていた時、はじめは自己分析をしていました。ただ、それをどのようにカタチとして表現をするかを悩んでいました。一度、自分の興味のあるものの写真を1枚ずつ並べて、見て、考え、参考になりそうなものを自分の目で確かめていきました。すると、造形と自然美、流動的な動きに惹かれるという共通点が見られました。そのため、これらに共通するものとして「波」を扱った作品を作ることに決めました。
Q3、制作意図は何でしょうか?
プロダクトの世界ではカタチを作る時に様々な造形手法が見られますが、新たな造形手法を自身で生み出したいと考え、波を扱った空間的な造形を作品として制作することを決めました。そして、今回は周波数による波の見え方の違いや波形の規則性と不規則性を兼ね備えた自然の動きの美を皆さんの目でも感じ取ってほしいという思いから、何度も試行錯誤を重ねてこの作品を完成させました。
Q4、制作を進める過程で大変だったことは何ですか?
周波数から作られる波は自然界のものなので、自分で周波数や光の点滅コントロールをして波を生み出していくことが難しかったです。また、はじめの頃は周波数や電子的なプログラミングに関してあまり経験がなかったので苦労しましたが、専門家の元に何度も足を運びアドバイスを受けて試行錯誤することで、最終的に自分が実現したかったことを上手く作品に落とし込むことができて良かったです。
Q5、今制作で特に力を注いだポイントは何でしょうか?
作品を波の流れに沿わせること、連想させることを注力しました。この作品は光ファイバーを扱っており、振動と光で波の可視化を実現しています。装置を重ねたり、少しでも角度や光の点滅速度を変えるだけで生まれる波が変化するため、微調整を行いベストな状態で皆さんが普段目にしない「波の美」を感じ取ってもらいたいです。
[Facebook]
https://www.facebook.com/GEIBUN.lastworks
[X]
https://x.com/Geibun_Sotsuten
[Instagram]
https://www.instagram.com/geibun16/