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2025.01.15

【学生の日々】「GEIBUN 16」卒業・修了研究制作紹介 No.5

卒業・修了研究制作展「GEIBUN16」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。

《GEIBUN16 卒業・修了研究制作紹介No.5》
地域キュレーションコース 形部 里帆

Q1、どういったものを題材にして研究されていますか?
日本の室町時代に活躍した水墨画家である、雪舟が描いた「天橋立図」とその模本について研究しています。
雪舟が描いたとされる「天橋立図」は、日本三景にも数えられる「天橋立」とその周辺を描いた作品です。模本というのはある作品を模写した作品のことで、絵の鑑定や、絵師自身の学習のために制作されたそうです。雪舟の作品は多くの絵師によって模写されていますが、「天橋立図」もいくつかその図様を伝える模写が残されています。

Q2、現在残されている模本って、それぞれ何かの特徴があるのでしょうか?
今回、研究で扱う模本は、現在確認できているもので5つですが、実際のところ、雪舟の「天橋立図」を模写したものかどうか明らかになっていません。作品の大きさや構成も模本ごとにバラバラで、図像もそれぞれ異なります。
そもそも、現存する雪舟の「天橋立図」も下絵であると言われていて、実は雪舟の完成本があったのではないかと言われています。
そのため、今回の研究ではそれぞれの模本の関係性について明らかにしたいと考えています。

Q3、もともと天橋立が好きだったんですか?
いえ…実を言うとそうではないんです(笑)
山水画の展覧会に行った時、雪舟の作品である「天橋立図」を見て、この作品について調べてみようと思ったのがきっかけでした。調べていくうちに、「天橋立図」の模本のことを知って、興味を持ちました。もともと理想郷を描いた山水画に興味があったこともあり、当時の理想的な風景についても研究したいと考えましたが、少し美術史とは離れてしまうので、「天橋立図」について研究することにしました。

Q4、研究を生かして何かやりたいことなどはあるのでしょうか?
将来は学芸員になりたいと考えています。
今は室町時代の作品について研究をしていますが、少し時代を下って江戸時代の作品について研究したいと考えています。正直、私自身まだ研究の仕方がわかっていないんです(笑)。進学先で美術史とは何かについて深く考える出来事があって、それから、分からないなりにも、美術史を知りたい!という一心で卒業研究を進めています。

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