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2025.01.15

【学生の日々】「GEIBUN 16」卒業・修了研究制作紹介 No.3

卒業・修了研究制作展「GEIBUN16」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。

《GEIBUN16 卒業・修了研究制作紹介No.3》
建築デザインコース 石崎 フィリッペ

Q1、卒業研究・制作のテーマを教えてください。
有機的であり自由な曲線で構成される床や壁、若しくは屋根を有する曲面建築が身の回りには多く存在しています。曲面建築を設計する建築家達は、曲面の壁によって包まれる感覚を利用者にもたらし、安心感を与えるように、何かしらの意図をもって設計を行っています。そこで、曲面建築を設計する建築家達の設計意図を分析し、結果をもとに石川県の千枚田において、風景に溶け込みながら里山の循環を体験できる体験型施設を設計します。

Q2、このテーマにした理由を教えてください。
世の中には様々な曲面を用いた建築が存在していますが、それらがどのような設計意図のもと設計されているかについて非常に興味を惹かれたからです。

Q3、研究方法を教えてください。
建築雑誌から近年の曲面を用いた建築の事例を調査し、建築家の言説からその設計意図を抜き出しました。抜き出した200種類以上の設計意図を対象にKJ法*を用いてグループ分けを行い、どの設計意図が重要か、設計意図どうしの関係性はどのようなものかを明らかにしました。


Q4、その研究を制作(設計)にどう繋げますか?
KJ法*によってグループ分けを行った結果、設計意図には、建築の建つ敷地周辺の風景と建築的部位である床や壁、若しくは屋根との関係性から曲面を用いているものが多かったことが明らかになりました。この結果を踏まえ、北陸が誇る自然と営みが密接に関わっている白米の千枚田を舞台に設計を行います。
また、敷地が千枚田であるため、風景に溶け込んでいる曲面建築の事例や、山中に建つ建築の事例を調査し、設計に活かします。

Q5、設計ではどのようなことをしますか?
石川県の千枚田は里山という独自の循環型のシステムが存在している場所で、屋根形状や壁において、山や海の風景に自然と溶け込むような曲面で構成された体験施設を提案することで、その場所がより賑やかな場所になればいいなと思っています。

*KJ法…川喜田二郎さんが考案した研究方法であり、データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、理解を深める研究方法

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