2024.02.06
【学生の日々】「GEIBUN 15」卒業・修了研究制作紹介 No.7
卒業・修了研究制作展「GEIBUN15」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。
《GEIBUN15 卒業・修了研究制作紹介No.7》
美術・工芸コース 宮野 響
Q1、卒業制作として今どのようなことに取り組んでいるのですか?
漆工芸における加飾技法の表現について研究しています。漆の下地に使われている「錆」というものがあり、その製法を変えることで立体感を保ったまま加飾が出来る「とんとん錆」という技法があるのですが、私はそこに顔料や貝を置いたり、銀粉をまいたりして新しい加飾技法を探しています。漆では鮮やかな色の発色が難しく、彩色での表現に限界があると感じていたのですが、色々な材料を組み合わせる中で綺麗に発色する技法を偶然発見したので、今まで出来なかった表現に挑戦しています。
Q2、研究内容について具体的に教えてください
作品本体に「乾漆」という、原型の粘土を石膏で型取りし、それに漆で布を貼り重ねていく技法を使っています。モチーフは植物の葉っぱで、緩やかな曲線に魅力を感じ選択しました。そこに水滴の様な表現を加飾技法で施していく予定です。
もともと、「様々なものが溢れかえっている賑やかな世界」を表現したいと思っていたのですが、加飾にも立体感を持たせることで賑やかさを表現できるかなと思います。全体のシルエットも見て欲しいのですが、ぜひ鑑賞者の方には覗き込んで鑑賞してもらいたいと思っています。模様の一つひとつに異なる表現をしているところを、実際に発見して欲しいです。
皆様のご来場お待ちしています。
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