2025.07.18
【林曉名誉教授の重要無形文化財保持者(人間国宝)認定に寄せて】
このたび、富山大学芸術文化学部名誉教授であり、本学部附属技藝院 客員教授でもある林曉先生が、重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)として認定されましたことに、学部を代表して心よりお祝い申し上げます。
林先生は、本学部の前身である高岡短期大学部着任時より、一貫して漆芸の高度な技術と格調高い造形表現により独自の世界を切り拓くとともに、教育者としても誠実に後進の指導にあたり、本学工芸教育の基盤を築かれました。その創作と指導の両面における功績は、国内外で高く評価されており、今回の認定はまさにその長年のたゆまぬ努力と卓越した表現に対する社会的な顕彰に他なりません。
本学部が掲げる「芸術と文化による社会への貢献」という理念を体現されてきた林先生のご栄誉は、在学生・卒業生のみならず、地域や業界にとっても大きな誇りであり、今後の芸術文化教育のさらなる発展を力強く後押しするものであります。
本学部としてもこの意義深い出来事を深く受け止め、芸術文化の継承と革新の場として、教育・研究・地域連携の一層の充実に努めてまいります。
令和7年7月18日
富山大学芸術文化学部長 沖 和宏