2025.01.15
【学生の日々】「GEIBUN 16」卒業・修了研究制作紹介 No.4
卒業・修了研究制作展「GEIBUN16」に向けて、研究・制作を進めている学生にインタビューを行いました。それぞれの学生の取り組みをご覧ください。
《GEIBUN16 卒業・修了研究制作紹介No.4》
人文社会芸術総合研究科 重山 隼人
Q1、修了研究のテーマを教えてください。
「空き地を活用したコミュニティガーデンの価値とその創出要因」について研究しています。卒業研究から取り組んでいるコミュニティガーデン「よしひさえん」を対象に、そこでの体験や経験が活動に関わる人や地域にとってどのような価値を生み出しているのかを明らかにしました。
Q2、よしひさえんについて教えてください。
富山県高岡市吉久にある空き地を、「よしひさえん」と名付けてコミュニティガーデンとして活用しています。食をテーマにした活動を空き地で継続的に行うことが多世代交流に繋がるのではないかと思い、学部の卒業研究をきっかけに活動を始めました。現在は、研究室が取り組むプロジェクトや大学の授業と連携し、授業に参加する学生と地域住民がチームを組んで運営を行っています。
Q3、テーマを選んだ理由を教えてください。
卒業研究で取り組んだ「よしひさえん」での実践活動を通じて、この活動が多世代のつながりを生み出すだけでなく、健康への効果や地域に対する帰属意識の向上など、私自身や参加してくれたまちの人々に、様々な効果をもたらしているのではないかと思いました。そこで、修士過程では、「よしひさえん」での活動がどのような価値を生み出しているのかをより深く知りたいと思い、このテーマを選びました。
Q4、研究結果について教えてください。
「よしひさえん」の活動参加者11名を対象にヒアリング調査を実施し、活動を通して自身や地域に対してどのような価値が、どのような要因で生み出されたかを分析しました。その結果、学生と住民の協働が住民の自己成長を生み出すことや、活動への関わりを通じて、学生の「よしひさえん」に対する愛着意識が育まれることが明らかになり、学生と住民が協働して農的活動を行うことの有効性を示すことができました。
Q5、研究を通して伝えたいこと、見る人に伝えたいことはありますか?
「よしひさえん」での活動に興味を持ち、今後の活動に関わる人が増えたら嬉しいです。また、「よしひさえん」だけでなく、農的活動への興味や、誰かと一緒に畑作業をすることの楽しさや魅力を感じてもらえたら良いなと思います。使われていない空き地はまだまだ多くありますが、そうした場所で小さな活動をコツコツ続けていくことで、まちに影響をもたらす可能性があることを知ってもらえると嬉しいです。
[Facebook]
https://www.facebook.com/GEIBUN.lastworks
[X]
https://x.com/Geibun_Sotsuten
[Instagram]
https://www.instagram.com/geibun16/