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2017.07.05

【学生の日々】「林檎を通して見るイマの自分 -造形展 2017- 」/造形芸術コース 池田 愛花里

林檎を通して見るイマの自分 -造形展 2017- 

造型芸術演習2の授業を履修している学生たちが企画して行うグループ展「造形展2017」。今回はその広報部門長の池田 愛花里さんを紹介します!

Q.今回制作している作品についてのテーマを教えてください。
A.腐った林檎をモチーフに制作しています。台所に置いておいた林檎の山の中に腐っているものを見つけ、その林檎が自分に似ていると思ったのがこの作品を描こうと思ったきっかけです。「造形展2017」のテーマが「イマ」なので、イマ、私がおもしろいと感じた林檎の表情を描き込んでいきたいです。

Q.腐っている林檎が自分に似ているとは、どういう意味でしょうか?
A.まだきれいな林檎が残っている中で腐ったものがいくつか転がっている場面を見て、周りの林檎より醜いところばかりが目についてしまったり、腐った部分が周囲の他の林檎に悪影響を及ぼしたりしている所から社会とかこの世界の中の自分と重なりました。

Q.現在制作している作品へ込めている思いを教えてください。
A. 中央に大きく林檎を配置する構図は、本番を描き始めるまでかなり悩みました。
構図などを考えていく中で大きく影響を受けたのが能島芳史先生(※)です。先生の作品のようなモチーフと空間の繊細な関係を追求しながら、林檎を描く上で右側の腐った部分と左側の生き生きとした部分の対比を印象的に表現したいと思いました。
(※富山大学芸術文化学部非常勤講師)

Q.特に力を入れた部分など、ここに注目してほしい!という部分はありますか?
A.林檎を捨てるためにひとつひとつ選別していた時、林檎の腐った表面の形の面白さや、見ていて気持ち悪くなるようなインパクトの強さに心惹かれ、画面に大きく林檎を表現したいと思いながら制作していきました。私が魅力的に描きたいと思った、そういったところに注目してもらいたいです。

Q.今回の作品に用いられている絵画技法についてのこだわりや、工夫した点などありますか?
A.今回、白亜地パネルに油絵具を使い、制作を進めていきます。色は、ローシェンナ、バーントアンバーといった茶系を中心に描き始めています。地塗りの白を生かしながら林檎の黄や白の色を描き進めていくように工夫しています。

Q.最後に、制作者として、部門長として、造形展への意気込みをお願いします
A.制作者としては、林檎の細かい所も描き込んでいきながら、特に全体の雰囲気をこだわっていきたいです。広報部門としては、「造形展2017」が終わるまで全力で造形展を盛り上げていきたいです。学外の方の1人でも多くの人に「造形展2017」を知ってもらい、足を運んでいただくために力をつくしたいと思います!

[インタビュー]
水口 真佑 造形芸術コース3年

[撮影]
小林 美波 造形芸術コース3年

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