2018.01.23
【学生の日々】GEIBUN9卒業制作紹介!デザイン情報コース 洪恵娟
「日本、中国、韓国の異文化実情」
今回紹介するのはデザイン情報コース 洪恵娟 さん。
テーマは「日本、中国、韓国の異文化実情」です。
Q.卒業制作の内容を教えてください。
A.中国、韓国、日本の3カ国の文化の違いに基づく制作を行っています。それぞれの国が異なる文化を持つとはいえ、もちろん共通点もあります。その共通点を示すことで互いの先入観をなくし、3カ国の国民の友和を図りたいと考えています。
Q.難しい課題ですが、なぜこの課題に取り組むことになったのですか?
A.私は韓国系中国人です。韓国と中国の2カ国の文化の中で育ったので、他の人よりも異文化に敏感だと思います。文化の比較の中で育てられたこともあり、異文化への先入観がある現代社会を、なんとかしたいと考えています。
Q.なぜ日本に留学しようと思ったのですか?
A.中学校の第3外国語で日本語を勉強したことがきっかけです。英語が苦手だったこともあり日本語を選択しました。また、第3外国語で10年間、日本語を学んだことにより、実際に日本がどのような国か知りたくなったというのが理由です。
Q.卒業制作の内容を具体的に教えてください。
A.同じ状況における各国の文化を比較し、その共通点を見せます。中間発表で、内容が堅いのではという意見があったので、誰でも実感できるような庶民的なものにしたいと考えています。当たり前の事実にプラスαをして、親しみやすさを出したいです。例えば箸のマナーですが、箸のマナーから相手の家庭教育をある程度判断できます。これは中国、韓国でも同じです。実際口にしませんが、皆そういったことを思っている、ということを形にしたいです。また、伝統衣装を着ることでチヤホヤされたいというのも、3カ国一緒です。法律で認めた結婚年齢はそれぞれ違うけど、アラサー女性は婚活しがちというのも3カ国同じではないかと思っています。このように日常の中の些細な事柄でも取り上げていきたいと思います。
Q.展示の注目ポイントを教えて下さい。
A.場面が一目で分かるようにシンプルなイラストを制作しました。パネルの配色も国をイメージした色を使いました。
Q.卒業制作を進める上で気付いたことはありますか?
A.制作を進める上で毎回、あっとなる部分はあります。私は韓国と中国については詳しいのですが、日本に対しては先入観があり、自分がこうだと思っていても、先生方や周りの友達に聞くことで違う部分などが見えてきます。毎回毎回が勉強です。
ありがとうございました。
[取材・写真・文・編集]
卒展キュレーター委員会 (2017年10月26日)