教員紹介

スポーツ人類学
民俗学、武術研究
民俗芸能研究

田邊 元
たなべ・げん 講師
Tanabe,Gen

研究テーマ

「A.武術のスポーツ人類学的研究」
「B. 近代剣舞の歴史学的研究」
「C. スポーツ用具と人の関係に関するスポーツ人類学的研究」
「D.伝統スポーツ・民俗芸能のフィールドワーク」

現在の研究課題・概要

  • ①芸能武術論(研究テーマAおよびB)
    私はこれまで、地域において伝承される祭礼で行われる民俗芸能として行われる武術を対象に、その実践に対して「芸能武術」という名称を冠し、フィールドワークや文献研究を行ってきました。武道や武術というと、人を殺す、すなわち殺傷の技法を伝えるものといえます。しかし、本来は殺傷を目的としていた技法が、祭礼においてパフォーマンス的に行われ、「かっこよさ」や「美しさ」が目指されている。現代においては殺傷としての目的を終えている武術が、美的な面を前衛化して現在でも行われる…これはいったいどういうことなのだろうか、武術が行われる意義とは何であるのか、これらを担い手レベルから考えていくことが、私の主たる研究課題です。現在は秋田県や埼玉県を中心にフィールドワークを行っております。
  • ②スポーツ用具の人類学的研究(研究テーマC)
    「もの」というと、私たちは使用する対象として、時に従属的な視点から考えると思います。しかし、「もの」は時として私たちではどうしようも出来ないような存在感を発揮したりすることがあります。例えば、普段履きなれている靴から新しい靴に履き替えた時、いつもと違う違和感を感じるようなことがある、この時にどうしようも出来ない靴の存在を知るでしょう。このような感覚はスポーツをする場面においても同様に生まれます。時にそのような葛藤と戦いながら、最高のパフォーマンスを発揮しようとしているのです。では、どのようにスポーツ用具と折り合いを付けながらパフォーマンスしているのか、このような点に興味・関心を持っております。
  • その他、秋田で行われる竿燈まつり、岩手県久慈市の闘牛を対象にしたフィールドワーク(研究テーマD)も現在進行中です。

論文

  • 「芸能武術」論序説 : 長谷川流棒術と田山花踊りの「棒振り」を事例として(スポーツ人類學研究、15号、2013)
  • 横濱ドラゴンボートレース大会調査報告書(スポーツ人類學研究、15号、2013)
  • 民俗芸能における真正性と伝承方法に対する一考察:「おわら風の盆」のフォークロリズム的解釈を通じて(現代民俗学研究、6巻、2014)
  • 藪原祭りにおける日程調節を巡る議論に対する一考察―なぜ日付は変えられたのか―(比較舞踊学研究、20号、2014)
  • 芸能武術のエスノグラフィー(早稲田大学博士学位論文、2015)
  • 秋田のシシ踊りに伝承される芸能武術―村落社会における武術伝承への考察―(スポーツ人類學研究、18号、2016)
  • 村落における武術伝承組織の検討:神道香取流を事例として(体育学研究、62-2、2017)
  • 著書

    寒川恒夫 編(2017)『よくわかるスポーツ人類学』, ミネルヴァ書房内、「YOSAKOIソーランの国内伝播」、「評価される動き」、「踊りの真正性」、「『芸能武術』は踊りか」、「武術マンガ:『グラップラー刃牙』にみる『止め』の美の世界」の項目を執筆。

    共同研究(相談を含む)、可能な分野

    武術・芸能・舞踊等、身体表現を含んだ対象に関する研究、文化遺産に関する研究、日本近代の芸能に関する研究、人とものの関係に関する研究、フィールドワークを伴う研究、

    将来の研究構想

    • 武術の民族誌的研究、芸能武術論で『金枝篇』を執筆

    田邊 元 たなべ・げん
    Tanabe,Gen

    芸術文化学部 講師

    学歴

    電気通信大学電気通信学部(2010年)卒業、電気通信大学大学院情報理工学研究科修士課程(2012年)修了、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士課程(2015年)修了 博士(スポーツ科学)

    略歴

    2015年4月~2017年9月まで早稲田大学スポーツ科学学術院助手、2017年10月より現職

    学会等


    日本体育学会、日本スポーツ人類学会、現代民俗学会、比較舞踊学会、早稲田文化人類学会

    学部担当科目

    特別演習(身体文化論演習)、卒業研究・制作

    教養教育担当科目(五福キャンパス)

    健康・スポーツ(講義)、健康・スポーツ(実技)