教員紹介

建築論、建築歴史意匠設計学
都市形成史、景観論
フランス近現代建築デザイン論

松政 貞治
まつまさ・ていじ 教授
Matsumasa, Teiji

研究テーマ

  • 建築・都市・景観の歴史や場所性から生まれる固有なデザインの事例研究と、様々な場所と時代に特徴的な類型として現れるデザイン相互の参照構造の理論的研究
  • 国内外の、建築・都市・景観・集落などの優れたデザイン(例えば、ル・コルビュジエ、パリの都市形成、中国の庭園・土楼、茶室や枯山水など)の研究

現在の研究課題・概要

建築・都市・景観の歴史性・意味の研究、ル・コルビュジエの「東方への旅」の研究

論文

《単著学術論文》
古典主義建築におけるミメーシスあるいは「起源」の循環性について‐Daniel PAYOT, Le philosophe et l'archi-tecte の批判を通して‐(日本建築学会計画系論文集、2001/545, 325-330)、都市建築における類推の概念について‐アルド・ロッシの類推的建築を通して‐(日本建築学会計画系論文集、2001/543, 289-296)、A. Ch. カトルメール・ド・カンシー及びG.C.アルガンの類型概念について-都市建築における沈澱された意味の蘇生とその脱構築(3)(日本建築学会計画系論文集、1996/488,237-246)、A.Ch.カトルメール・ド・カンシーの模倣概念について-同上(2)(日本建築学会計画系論文集、1995/475,195-202)、J.N.L.デュランの模倣概念について-同上(1)(日本建築学会計画系論文集、1995/469,221-228)、フランスの歴史的都市景観の保護と再生のための法制度-フランス建造物建築家ABFの統括的役割と面的な保全活用計画PSMV(「都市計画」日本都市計画学会刊(1995/196,52-57)
《単著研究論文の一部》
フランスの建築家資格制度(「JIA NEWS 近畿」新日本建築家協会近畿支部、2001/78, 2-4)、海外における都市景観形成手法(共著、「日本建築学会都市景観小委員会報告書」、1999/,74-88)、21世紀高齢化社会を想定した都市型集合住宅の設計基準策定研究(共著、「大阪大学先端科学技術共同研究センター報告書」、1997)、パリの土地占用計画POSの景観保護紡錘体‐フランスの景観コントロール・2(「造景」、1996/6,175-183)、点・線から面への景観規制の移り変わり‐フランスの景観コントロール・1(「造景」、1996/4,167-174)、パリのまちづくりの理念(「日仏工業技術」日仏工業技術会刊、1995/40/2-3,12-17)、伝統を意識した都市の再構築…パリのまちづくり(「地理」古今書院、1994/39/8,44-49)、異界への開口(「プロセス・アーキテクチュア‐特集・関西国際空港旅客ターミナルビル」、1994/122,24-29)、沈殿された意味の蘇生とその脱構築‐パリ,カルチエ・ラタンにおける都市建築の歴史性の変容について(「スペースデザイン(SD)」鹿島出版会、1989/299,58-60)、古都の保存と新しい創造(「HIROBA ひろば」近畿建築士会協議会、1988/290, 28-33)、高岡市本丸会館本館の文化的価値を生かしたまちづくりを~「本丸会館とまちづくりの会」を中心に歴史遺産としての訴え~(単著、『建築ジャーナル』 No.1155、2009年9月号p.45) 、壊されようとしている高岡本丸会館本館(単著、日本建築学会北陸支部広報 誌 Ah!32号、シリーズ「隠れた建築」、2008年) 、本丸会館本館の地霊と集団記憶、そして建築・景観デザイン(単著、『富山 写真語 万華鏡』ふるさと開発研究所 第196号「高岡市本丸会館」p.3、 2008年)

作品

西俣邸(共作、枚方市、2001年)、富田ビル(高槻市、1989年)、田畑ビル(高槻市、1989年)、岡島ビル(高槻市、1988年)
《以下計画案》
京都市山科区清水焼団地再整備計画(共作、2003年)、岡山市中心市街地再開発計画(共作、2002年)、京都市平安遷都1200年コンペ応募案(共作、1997年)

著書

単著書:『パリ都市建築の意味・歴史性;建築の記号論・テクスト論から現象学的都市建築論へ』(中央公論美術出版、平成16年度科学研究費出版助成、2005年)、『ル・コルビュジエ建築設計集成全33巻』(訳、同朋舎出版、1991年)

共著書:『ル・コルビュジエ事典』(共訳、中央公論美術出版、平成18年度科学研究費出版助成、2007年)、『建築する人たち』(圓津喜屋、2005年)、『文化政策の時代と新しい大学教育』(晃洋書房、2005年)、『文化開発の可能性-コラボレートする山科からの提案』(晃洋書房、2004年)、『文化政策学の展開』(晃洋書房、2003年)、『京都の都市景観の再生』(日本建築学会、2002年)、『ル・コルビュジエ-建築・家具・人間・旅の全記録』(エクスナレッジ社、2002年)、『国際デザイン史-日本の意匠と東西交流』(思文閣出版、2001年)、『文化政策入門-文化の風が社会を変える』(丸善、2001年)、『都市史図集』(彰国社、1999年)、『都市ストックを創る』(学芸出版、1992年)、『ル・コルビュジエの手帖-東方への旅』(共訳、同朋舎出版、1989年)

学位論文:『都市の環境構成と意味の沈澱・蘇生に関する研究』(京都大学博士・工学、1999年)、『パリ・フィリップオーギュスト市壁内部の左岸・ユニヴェルシテ地区の類型学的範例性について』(パリ・ベルヴィル建築大学CEAA、1992年)、『沈澱された意味の蘇生とその脱構築』(パリ・コンフラン建築大学DPLG、1985年)

地域社会における活動状況

散居景観について~砺波市の景観まちづくり計画と景観まちづくり条例の考え方~(講演、主催:砺波ロータリークラブ、2013年)、建築、町並み、都市景観の高岡らしさと本丸会館本館~(講演、主催:高岡北ロータリークラブ、2011年)、高岡の近代化通産を活かしたまちづくり~本丸会館本飽の保存括用~(パネラー、主催:本丸会飽とまちづくりの会、共催:富山県建築士事務所協会高岡、2011年)、建築、町並み、都市景観の高岡らしさとは(講演、主催: 高岡フラワーライオンズクラブ第104回、2011年)、近代建築マップづくりから見えてくる高岡らしさとは(講演、主催: 社団法人富山県建築士会高岡支部40周年記念、2011年)、ル・コルビュジェの建築と「東方への旅」(富山大学公開講座春冬期全12回講師、20010年~2011年)、富山県の町並みや景観を良くするための国際比較(講演、主催:富山県建設技術者協会、2010年)、ピーター・ズントーの建築~スイスの地域主義を越えて~(富山大学公開講 座春期全4回講師、2010年)、ピーター・ズントーの建築の意味するもの~ スイス、富山の地域性・固有価値からの出発~ (講演、主催:(社)日本建築家協会JIA北陸支部地域会、2010年)、アルヴァー・アアルトの建築における自然の形態(富山大学公開講座冬期全4回講師、2009年~2010年) 、高岡の自然・歴史・文化を生かした個性的な地域づくり(パネラー、主催:富山県建築士事務所協会、2009年)、ル・コルビュジエの建築における歴史性と幾何学(富山大学公開講座秋期全4回講師、2009年)、世界的に貴重な砺波平野の散居村の風景~建築・都市・景観の歴史的文化 的な「意味環境」としての在り方~(講演、主催:砺波ロータリークラブ、2009年) 、アルヴァロ・シザの建築における模倣と隠喩(富山大学公開講座春期全8回講師、2009年) 、都市景観・町並みの保存・創出のなぜとどのように~京都・富山・高岡のこれからを考える~(富山大学公開講座冬期全4回講師、2008~9年)、中国や日本の建築・庭園から学ぶ美~江南の水郷や蘇州の古典園林、福建土 楼、枯山水、茶室~(富山大学公開講座秋期全4回講師、2008年)、ポルトガルの建築家アルヴァロ・シザについて(講演、主催:ICCインテリアコーディネータークラブTOYAMA、2008年)、近・現代建築デザインの思想・手法とこれからの建築設計~アール・ヌヴォーからシザまで~(富山大学公開講座春・夏期全8回講師、2008年)、アルヴァー・アアルトの建築デザインの起源とその影響~フィンランドの自然からポルトガルのアルヴァロ・シザへ~(講演、主催:高岡フィンランド協会、2008年)、高岡に固有の景観・町並・建築をめざして~地区毎の建築的資源の調査と、それを繋ぐ面的な青写真の作成を~(講演、主催:富山県建築士事務所協会高 岡支部、2008年) 、建築や町並みの持つ文化的・教育的意味~本丸会館の取り壊し問題を通して、高岡の都市景観を受け継ぐ意味を考えましょう~(講演、主催:高岡万葉 ロータリークラブ、2008年) 、万葉線~城端線沿線の景観について(講演、主催:RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)高岡、創立10周年記念講演、2008年) 、NHK富山2008年3月12日放映のイブニングニュースのアクセス・リポートにて「高岡本丸会館」の価値について出演・解説、北陸中日新聞2008年3月30日掲載記事「ニュース最前線、景観考える契機に」(取材協力)、アンダルシア地方などの世界遺産の建築と街並み(講演、主催:黒部市国際 文化センター コラーレ、2008年)、バルセロナの町並みとガウディの建築(講演、主催:黒部市国際文化センター コラーレ、2008年) 、本丸会館を建築学・景観・歴史文化の観点から考える(講演、主催:フォーラム「本丸会館」、2008年)、朝日新聞富山版2008年2月18日掲載記事「高岡・本丸会館、「街の遺産」保存・再生望む動き」(取材協力)、富山県の都市・建築・景観~富山県内で市庁舎を設計するためのコンセプトを近現代建築の事例から探る~(講演、主催:富山県建築設計監理協同組合・ 大型物件対応プロジェクト事業、2008年)、都市景観・建築に高岡らしさを取り戻し、創り出すための提案~歴史文化的資源のデータベース化と地区毎の具体的青写真の作成を~(講演、主催:高岡西ロータリークラブ、2008年)、北日本新聞2007年11月17日掲載記事「景観保存は最大の福祉」(取材協力)、まちにマッチするアートを考えよう(駅前から考える高岡のまちづくり) (講演、主催:200X年まちづくりの会、2007年)、中国世界遺産セミナー「蘇州・上海の古典庭園と江南の水郷」(講演、主 催:民間店舗、共催:北日本新聞社、後援:高岡市、高岡市教育委員会、高岡市 日中友好協会、2007年)、高岡市末広町の発展のためのメモ(講演、主催:高岡市末広町商店街理事会、2007年)、「高岡・まちの景観再考」のためのメモ~特に、中心市街地居住の再活性化と,地域に固有な建築デザインの創出をめざして(講演、主催:高岡西ロータリークラブ「第1回社会奉仕部門フォーラム」、2007年)、富山の建築・都市・景観の、歴史的文化的な「意味環境」としての在り方~ヨーロッパの事例を通して~(講演、主催:富山県住まい、街づくり協会、 2007年)、富山の建築・町並み・景観の再考~欧米・アジアを事例に~(富山大学公開講座全6回講師、2007年)、山町の町並み・景観を保存・修復する意味と手法とは?‐パリや京都を事例に高岡のこれからを考える‐(講演、主催:高岡山町筋土蔵造りフェスタ、高岡町衆サロン、2006年)、ルックJTB[学び楽しむ旅]ヨーロッパ都市建築 フランス政府公認建築家 松政貞治と行く 建築から見えてくる一味違ったフランス9日間‐中世ロマネスク世界遺産から近代の巨匠ル・コルビュジエまで-(同行講師、2006年)、JTBカルチャーサロン「世界の都市・建築と文化」フランス・スペイン・ポルトガル編、イタリア編(生涯教育講座講師、2005年~2006年)、街の色:京都・パリ(講演、主催:街の色研究会、2005年)、「パリ都市建築の意味-歴史性;建築の記号論・テクスト論から現象学的都市建築論へ」(中央公論美術出版、2005年1月20日)について(講演、主催:京都大学建築論研究会 第18回、2005年)、生活環境づくりへの一視点:京都その内と外(パネラー、主催: NPO法人・生活環境づくり、2004年)、清水焼団地活性化計画について(講演、主催:清水焼団地協同組合、2004年)
山科の風景の評価と都市景観形成の課題「コラボレートする山科II‐山科の地域資源とまちづくり‐(パネラー、主催:京都橘女子大学文化政策研究センター、2003年)、山科を都市景観論から読み解く「コラボレートする山科‐その可能性をさぐる‐(パネラー、主催:京都橘女子大学文化政策研究センター、2002年)、パリと京都の建築と都市景観の比較から(講演、主催:八幡市、2002年)、古地図で旅するヨーロッパ都市物語;パリ(NHK・BSスペシャル73分番組の監修と出演、2002年)、世界都市パリのまちづくりから学ぶ(講演、岡山・都市デザインフォーラム21、主催:岡山市、岡山県建築士会、岡山県建築事務所協会、2002年)、地籍及び街区の歴史的推移の捉え方とそれに関する法制度の国際比較‐京都とパリを始めとする欧米都市の都市建築の類型と歴史的な都市景観について‐(講演、主催:日本建築学会、京都の都市景観特別研究委員会、景観史・景観論小委員会、2001年)、都市建築の意味‐歴史性の沈殿・蘇生について(講演、主催:京都大学建築論研究会、1999年)、1997年日本建築学会建築計画委員会春季学術研究会‐京都:その都市景観の再生(パネラー、主催:日本建築学会建築計画委員会、京都市共催、1997年)、都市建築の意味と沈殿と蘇生、そしてDeconstruction(講演、主催:日本建築協会関西支部、1995年)、「都市建築」論の可能性:パリの都市形成を範例として(講演、主催:日本建築学会近畿支部第66回建築論部会、1996年)、街区型都市集合住宅の歴史的解釈と新たな類型の提案‐大阪船場の職住混合地区としての都市環境の保全と再生のために‐(講演、主催:日本建築学近畿支部環境保全部会、1995年)、関西国際空港旅客ターミナルビルに関するシンポジウム(パネラー、主催:プロセスアーキテクチュア、日本建築学会近畿支部、1994年)、中国吉林建築工程学院における講演会(講演、主催:吉林建築工程学院、1994年)、フランス・パリの都市形成の歴史的変遷について(講演、主催:NHK友の会、1989年)第5回高槻の街づくりセミナー‐駅周辺の活性化と顔づくり(パネラー、主催:高槻商工会議所、高槻市後援、1989年)、第5回高槻まちづくりフォーラム‐まちづくりと市民参加(パネラー、主催:高槻地方自治センター、1989年)、箕面市企画専門委員(1996年~2002年)、東大阪市文化的資源まちづくり活用調査地域検討委員会委員(1996年~2000年)

技術相談、可能な分野

歴史的・文化的資源に基づく、中心市街地活性化、歴史的街区保全のためのまちづくり。景観整備・制御・創出の事例紹介と手法提案(高さ・容積率制限、高度地区、街区形成等) 。海外の優れた建築・都市・景観を事例とする、市民・専門家を対象にした公開講座 。教育環境、意味的環境としての都市空間の役割に関する啓蒙活動。優れた建築・都市・景観の評価・評定・批評など。

共同研究(相談を含む)、可能な分野

建築・都市・景観のデザインやその場所の歴史的文化的系譜に基づくまちづくり。欧米や中国の都市との比較と日本固有の風景や風土の特徴の精査に基づく景観デザイン及びコントロール。均質な材料や地域性のないデザインにあふれた中心市街地や、木造建築の集積が傷んだまま置き去りにされた旧市街地の再活性化の方針と構想。地域の固有価値を有する町並みや文化的資源の評定とその保存や修復の方向づけと、それ以外の再生を促すべき地区の景観誘導の可能性など。

将来の研究構想

建築や都市、景観が、歴史的文化的な基盤として人間の経験の基底を成し、その影響作用史の渦中にある個人や共同体によって形成された地域的歴史的に固有な価値ないし形態言語としての「文化環境」がまた、人間の能力や情感に影響を与えるという限りないダイナミズムを捉えたい。同時に、内外の様々な建築や都市のデザインや生活世界の事例を調査することを通じて、地域や時代に固有な建築・都市・景観とはどのように構想すべきかを考え、また機会があればデザインとして提案したい。それに関連して、脳科学や現象学などの分野の研究者とも交流を深めたい。研究の具体的な事例としては、高岡市内や富山県の固有な町並み(山町、金屋町、吉久、散居村など)のほか、西洋の各都市の歴史的形成、イタリアの山上集落、ル・コルビュジエやアルヴァロ・シザの建築、中国の庭園や土楼、茶室や枯山水、民家などを当面の研究対象としたい。

講演等実施可能テーマ

建築や都市のデザイン(いわゆるハードないし箱物)やその場所の歴史・文化、町並みや地籍の系譜に基づいた景観まちづくり的な論点、デザイン的な提案が問題になるテーマ。西洋や中国の興味深い建築や都市のデザインに関連するテーマ。材料や色彩を含めた地域に固有な建築デザインの国際・国内比較に関するテーマ。海外の都市再開発、歴史的中心市街地活性化、文化的資源活用、景観制御の事例、政策に関するテーマ。

松政 貞治 まつまさ・ていじ
Matsumasa, Teiji

芸術文化学部 教授
大学院芸術文化学研究科 教授

学歴

京都工芸繊維大学建築工芸学科(1979年)卒業、同大学院修士課程(1981年)修了、京都大学研究生、フランス政府科学部門給費留学生(1982年~1987年)、パリ・コンフラン建築大学DPLG課程(1985年)修了、パリ・ベルヴィル建築大学研究課程(1987年)修了。フランス政府公認建築家 Architecte DPLG.CEAA.、フランス第三課程博士、京都大学博士(工学)

略歴

設計事務所共宰、川島マイスタースクール講師、関西大学・立命館大学・京都嵯峨芸術大学非常勤講師、大阪大学工学部助手・同大学院工学研究科講師、中国吉林建築工程学院客座教授、京都橘女子大学助教授、京都橘大学教授を経て2006年4月より現職

学会等

日本建築学会、 日本都市計画学会、 都市史学会

学部担当科目

近・現代建築意匠、芸文総合演習C(シェルター)、空間デザインC(戸建住宅)、空間デザインF(建築再生1)、空間デザインG(建築再生2)、建築論、卒業研究・制作

大学院担当科目

芸術文化学特論、課題研究Ⅰ・Ⅱ

教養教育担当科目(五福キャンパス)

美術