教員紹介

人間工学
働態学

河原 雅典
かわはら・まさのり 教授
Kawahara, Masanori

研究テーマ

「人力運搬具の研究」
「伝統的な身体技法の研究」
「人間工学、働態学に基づく製品の研究開発」

現在の研究課題・概要

1.民具の人間工学的研究
長い年月に培われてきた民具の中には優れた人間工学的知恵が含まれている。しかし残念ながらその知恵は急激に失われようとしている。そのような民具に含まれる人間工学的要素を抽出し、これからのデザインに活かせるようにすることを研究課題としている。特に背負い子、背負い篭、天秤棒など伝統的な人力運搬具を対象に、その要素を活かしながら現代生活にあう道具を考えている。

2.身体技法の研究
道具研究をするときには、身体の使い方、つまり「身体技法」も重要である。さまざまな生活場面での身体技法を生理的、力学的研究手法で分析している。抽出したデータをもとに、身体技法の生物的側面と文化的側面を分けて考えることで、身体技法による環境適応のメカニズムを明らかにすることに取り組んでいる。

3.人間工学、働態学に基づく製品の研究開発
人間の生活環境を設計するときに、利便性を高めることが人間工学の目的であり、生活の持続可能性を高めることが働態学の目的である。それら二つの学問に基づき、生活を便利にすることと便利すぎてかえって人間に良くないことを見極め、人間生活のデザインに携わっている。

論文

姿勢を良くする学童椅子用クッションの開発(共著、人間生活工学、14、56-58、2013年)、日本人高齢者の生業とソマトタイプ(共著、Anthropological Science(Japanese series)、114、87-100、2006年)、山村に学ぶ運搬技法 -荷物を背負った歩行のバイオメカニズム- (単著、バイオメカニズム研究、10(1)、2006年)、The effects of the load mass and load position on the body sway in supporting a load on the back(共著,Journal of Human Ergology, 33,2004年)、Kinetic study of seita-fitting(共著,Journal of Human Ergology,31, 23-31,2002年)、休憩所における着座姿勢に関する実態調査-青年群と高年群の比較-(共著、静岡文化芸術大学紀要、 94-98、2002年)、豊後型背負い梯子の人間工学的考察(単著、民具マンスリー、34(12)、 10-19、2002年)、背板と身体の関係(共著、山口県史編纂民族部会報告書、246-312、1998年)、Experimental study of seita-fitting(共著,Journal of Human Ergology,27,47-54,1998年)、How is a seita fitted to the body ?(共著,Journal of Human Ergology,27,39-46,1998年)

作品

歩行車用補助手すり 「エトランポU(3型、4型)」(三協立山株式会社三協アルミ社)、形材門扉 「エクモアX(タッチ錠UDタイプ、打掛錠UDタイプ)」(三協立山株式会社三協アルミ社)、キャッシュトレイ「ラクトレー」(三協立山株式会社タテヤマアドバンス社)、椅子「オルソル」(ナカヤマ木工)

特許等

特許第5153700号「扉」、特許第5136985号「立ち上がり補助具」、特許第5240907号「歩行器具」、特許第5289611号「扉」、特許第5405755号「手摺」

著書

人類働態研究の方法(共著、人類働態学会、2010年)、山口県史 民俗編(共著、山口県、2010年)、人間工学の百科事典(共著、丸善、2005年)、生理人類士入門(共著、国際文献印刷社、2003年)、人間科学計測ハンドブック(共著、扶報堂出版、1996年)

学術賞等

人類働態学会優秀発表賞(2003年)

地域社会における活動状況

山口県史編さん調査協力員(1996~1998年)、山口県史編さん調査委員(1998~2002年)、山口県史編さん執筆委員(2002~2010年)

共同研究(相談を含む)、可能な分野

人間工学、働態学に基づく製品の研究開発

将来の研究構想

民具の知見に基づき、現代も役立つ人力運搬具を開発する。災害時には必ず役に立つので、できるだけはやく完成させたい。

講演等実施可能テーマ

  • 民具に見る人間工学的な知恵
  • 人間工学、働態学に基づく製品の研究開発の事例紹介

河原 雅典 かわはら・まさのり
Kawahara, Masanori

芸術文化学部 教授
大学院芸術文化学研究科 教授

学歴

九州芸術工科大学芸術工学部(1991年)卒業、同大学大学院博士後期課程(1999年)修了、博士(芸術工学)(九州芸術工科大学)

略歴

大妻女子大学人間生活科学研究所助手を経て、2004年4月高岡短期大学講師、2005年10月富山大学芸術文化学部講師、2010年4月芸術文化学部准教授、2018年12月より現職

学会等

人類働態学会、日本人間工学会、日本生理人類学会、日本デザイン学会、日本人類学会、芸術工学会、日本公衆衛生学会

学部担当科目

芸文基礎演習A、芸文基礎演習D、人間工学概論、色彩基礎演習、デザインのためのデータ活用実習、働態学、卒業研究・制作

大学院担当科目

働態学特論、働態学特論演習、課題研究Ⅰ・Ⅱ

教養教育担当科目(五福キャンパス)

デザインと生物