教員紹介

美学
芸術哲学
環境美学
環境芸術論

伊東 多佳子
いとう・たかこ 准教授
Itoh, Takako

研究テーマ

「環境芸術を手がかりにした環境美学の構築」
「自然環境を考察する哲学的美学」

論文

「自然哲学としての環境美学の試み──環境芸術からのアプローチ──」『シェリング年報'01第9号』日本シェリング協会編、 2001年)、「自然と共生するための環境再生──クリス・ドゥルリーの《ハート・オブ・リーズ(葦の心臓)》プロジェクトをめぐって──」(『GEIBUN 002 富山大学芸術文化学部紀要第二巻』、 2007年)、「石を包む石──アンディ・ゴールズワージーの《シープフォールズ(羊囲い)》をめぐる考察──」(『GEIBUN 004 富山大学芸術文化学部紀要第四巻』、 2010年)、「芸術の自律性?──ロマン主義以降、芸術はどこへ向かったのか」(『シェリング年報'10 第18号』日本シェリング協会編、 2010年)、「自然の歴史化と環境芸術の物語性(1)──デイヴィッド・ナッシュ《木製の丸石》をめぐる考察──」(『GEIBUN 005 富山大学芸術文化学部紀要第五巻』、 2011年)、「【自然における光と闇】 自然の歴史化──英国の環境芸術をめぐる考察──」(『シェリング年報'12 第20号』日本シェリング協会編、 2012年)、「自然の歴史化と環境芸術の物語性(2)──デイヴィッド・ナッシュ《トネリコのドーム》をめぐる考察──」(『GEIBUN 006 富山大学芸術文化学部紀要第六巻』2013年)、「自然の歴史化──英国の環境芸術におけるnarrativeなもの──」(『国際哲学研究』第二号、東洋大学国際哲学研究センター編、 2013年) 「自然の歴史化と環境芸術の物語性(3)──デイヴィッド・ナッシュ《トネリコのドーム》をめぐる考察──」(『GEIBUN 008 富山大学芸術文化学部紀要第八巻』2014年)、「自然と人工/芸術のあいだ──デイヴィッド・ナッシュの環境芸術作品をめぐる考察──」(『美学芸術学研究』東京大学美学芸術学研究室編33/34号、 2015年)、「「ここではないどこか」ではない「いま、ここ」へ ― アントニー・ゴームリーの《別の場所》と《ランド》プロジェクトをめぐって―」(『GEIBUN 011 富山大学芸術文化学部紀要第十一巻』2017年) 「革命の後、月曜の朝に誰がゴミを拾いに行くのか? ―ミアレ・レイダーマン・ユケレースの《ランディング》をめぐって―」(『GEIBUN 012 富山大学芸術文化学部紀要第十二巻』2018年)、「環境芸術は自然に対する美的侮辱といえるのか—環境芸術をめぐる倫理的問題について—」(『美学』美学会編第69巻第1号(252号)2018年)

著書

「ポスト・モダンとエスニック」(共著、勁草書房、1991年)、「芸術学フォーラム2 芸術学の射程」(共著、勁草書房、1995年)、「美と芸術のシュンポシオン」(共著、勁草書房、2002年)、「環境と倫理 自然と人間との共生を求めて」新版(共著、有斐閣、2005年)、イエルク・トレーガー「ルンゲ【ヒュルゼンベック家の子どもたち】」(翻訳、三元社、2003年)

受賞など

平成29年度科研費審査委員表彰(2017年)

地域社会における活動状況

高岡市美術館協議会委員、 富山県文化審議会委員、富山ガラス大賞展2019実行委員会委員

共同研究(相談を含む)、可能な分野

環境芸術、環境美学

将来の研究構想

現代の自然観にあらたな力点をおいた環境美学の構築をめざす。現代の自然環境は西洋哲学の伝統的な自然観ではもはや捉えきれなくなっているという現実と、最新の環境芸術の試みが、自然対人間あるいは自然対人工という単純な二項対立を超えて、自然を操作するためではなく、生態系を健全な状態に戻すために科学技術を用いて、復元の努力を続けていることから、あらたに「歴史的なかけがえのない存在としての自然」を考察する必要があると考えたからである。そこには自然を不均一で変動の多いダイナミックなシステムの中で捉えようとする80年代以降に主流となった新しい生態学の考え方を取り込んで発展している最新の環境芸術が視野に入れられている。しかし同時にそうした環境芸術の根底には自然の治癒力に期待し、人間を自然の一部として捉えるロマン主義の自然観がある。ここ20年ほどの間に大きく変化した生態系の捉え方に呼応しながら、守るべき自然の行方を見据えつつ、自然を守りたいという、普遍的で根源的な感覚や感情に関わるものを助け支えるものとして〈環境美学〉を提示することを目標としている。

講演等実施可能テーマ

「環境芸術」、「環境美学」、「ドイツ・ロマン主義美学」

伊東 多佳子 いとう・たかこ
Itoh, Takako

芸術文化学部 准教授
大学院芸術文化学研究科 准教授

学歴

大阪大学大学院文学研究科後期課程単位取得後退学(1994年)

略歴

日本学術振興会特別研究員、高岡短期大学講師を経て、2004年4月助教授、2005年10月より現職

学会等

美学会、日本シェリング協会

学部担当科目

美学、美学各論、美学演習A、美学演習B、芸術文化キュレーション演習

大学院担当科目

美学特論演習Ⅰ、美学特論演習Ⅱ、課題研究Ⅰ・Ⅱ