大学院 芸術文化学研究科(修士課程)

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本大学院では、学部4年間で培った知識、感性、技術を更なる夢の実現に向けて、より深化させ研究したいと望む学生や、社会に出た後に、もう一度深く専門分野を学びたいと望む社会人のために、芸術文化における各分野の専門家である教授陣が多彩なカリキュラムで万全の研究サポートを行います。日本の芸術文化を、地域はもとより全国、世界に広め発展させることで、自らの夢を実現させましょう。


大学院の学生と教員が協同で設計した「木津の庄コミュニケーションセンター+公園」

「いのちのいりぐち、こころのでぐち」稲場美里/絵画/修了制作

「乾漆朱塗飾箱「芍薬」」小池杏奈/漆工芸/修了制作

「乾漆箱「守」」李雨沢/漆工芸/修了制作

「らいちょうふぁみりーのまち」自作イラストを用いた漆日常雑貨の制作研究(部分)尾崎七夕/工芸・イラストレーション/修了制作

「環流酒造」-SDGs手法開拓への挑戦- 福井美瑳/建築意匠/修了制作

「双曲面公園」-SDGs手法開拓への挑戦- 森田哲平/建築意匠/修了制作

設置目的

本研究科は、総合芸術を基盤とした人間の文化活動全般を教育研究の対象とします。独自の表現法とその成果の社会的活用という観点から、多角的研究手法による実践的研究を行います。これからの社会において、学芸の深化を実現させる教育研究をとおし、芸術の成果を活用して心豊かな地域文化を創生するために、先導的役割を担う人材を養成することによって社会の創造性を強化することを設置目的とします。

教育目標

本研究科の教育目標は、伝統文化を起点としたものづくりの体系を深め、国際的視座に立ち、普遍的・歴史的・地域的な固有の視点と専門知識の深化及び地域の諸問題に対する実践的な教育を行うことです。

養成する人材像

設置目的に挙げた「先導的役割を担う人材」には、高度な専門職業人として次の能力が求められます。

  • ①文化や価値観の違いの理解と論理的思考力
  • ②芸術の成果を具体的に表現できる創造力・表現力
  • ③芸術の成果を伝統技術に立脚して具体化できる制作力
  • ④課題解決にむけた具体的な企画調整力
  • ⑤地域文化とその多様性を尊重する発想力
  • ⑥社会における先導的役割を担える実践力

学部では、幅広い教養と芸術文化を中核とした基礎的能力を習得します。
学部で培った基礎の上に、本研究科では、学芸の深化を実現することによって、以上の6つの専門的能力を組み合わせ、複眼的視野を有する創造性豊かな高度専門職業人を養成します。具体的には、これからの社会を先導する次の3つの人材像に象徴される高度な専門的職業人を養成します。

  1. 新時代の芸術文化を担うアーティスト
  2. クリエイティブな産業のコーディネーター
  3. 新たな地域文化のリーダー

研究科生の紹介

  • 研究テーマ:ボカスギ林業と間作の複合的な生業

私は富山県西部地域のスギ人工林を研究対象とし、土地利用変化やフィールド調査からスギ人工林の成立過程を読み解いていきます。


  • 研究テーマ:少女をモチーフとした絵画制作

私は主に少女をモチーフとして絵画を制作しています。 絵の人物は、感情や思いの容れ物としての存在です。人物の姿を通して心象風景を表現したいと考えています。


  • 研究テーマ:キャド製図による漆芸品の制作

本研究は、この時代において、「CADや現代技術が漆芸品の中の応用についての試みと考えます。」漆箱の制作を通して、それらの構想を検証し、漆箱の制作方法の勉強はもちろん、造形力の向上も目的とします。


  • 研究テーマ:乾漆と螺鈿を用いた装身具制作における表現の研究

人々は歴史的に装身具で、物質と精神の二重の欲求を満たしてきました。光沢をもつ螺鈿を使った乾漆の装身具は装飾品として存在し、人々の審美の欲求を満足させ、軽く堅固で、実用性もあります。私はこのような漆の装身具を研究していきたいと思っています。


  • 研究テーマ:痕跡をテーマとした存在表現

私は使われなくなったものや過去の痕跡を宿すものに、存在表現を感じさせる何かがあると考え、役目を終えたモノが素材に還り、再び生まれ変わる過程に関心を持って制作しています。


  • 研究テーマ:腐敗を通した内面世界の絵画表現

私は、腐敗したものをモチーフに油画作品を制作しています。 私にとって腐敗を描くことは、「目に見えないものが何かを変貌させてしまう現象」を可視化する手段です。。


  • 研究テーマ:呉羽丘陵における梨園景観の活用に関する研究

里山の保全と活用を通じて、現在の里山の可能性を広げていくために、里山の魅力を掘り起しながら、人々が里山への関心を高めるような利用方法を探ることを目的として研究しています。


  • 研究テーマ:桔木を用いて現代的「あや」を架構する―桔木構法をシュルレアリスム的に展開した自由な住宅建築の設計―

現代の日常生活の場所を実現することを目的とし、近代美術の芸術創造の方法を日本の伝統的な建築構法に応用することで、日本的でかつ現代的な、より自由な日常生活の場を実現することができると仮説し、研究を進めています。


  • 研究テーマ:情報の乖離に着目したメディアアート的展開

情報の乖離(情報の送受信間において元の情報が変化、または破損する現象)に着目したメディアアート作品の展開を研究・制作しています。


  • 研究テーマ:高度情報化社会における通信制美術教育について

「高度情報化社会における通信制美術教育について」といったテーマで研究を行い、通信制美術教育の歴史と発展を明らかにすると共に、遠隔の実技指導の可能性について探りたいと考えている。


大学院教育課程の概要

本研究科では、芸術文化学における多様な造形表現、芸術の普遍的価値などの基本的視野を持つための共通科目を、また、伝統文化を起点とした創造性を深化させるための「造形表現」「工芸」「建築・デザイン」「芸術文化論」の科目群を開設し、学生の目標に応じて、科目群を横断して構成した履修計画により教育を進めます。学部教育の学問体系は継承し連続性を保ちつつも、科目群を横断する教育研究体制を可能として、高度専門職業人の養成を担います。科目群は、次のような特徴を持っています。

●造形表現 科目群
平面、立体造形及びメディアアート制作などの多様な芸術的表現に関する科目で構成
●工芸 科目群
工芸のもつ、素材、用途、美的感性、造形感覚、加工技術、様式、独自性などのバランスを深く学び、自らのアイデンティティーを核として世界に通用する価値の創出に関する科目で構成
●建築・デザイン 科目群
多様なデザイン表現力、生活環境としてのデザイン・建築・まちづくりの総合的な企画調整力、伝統文化の再生や地域創生、クリエイティブな産業に関する科目で構成
●芸術文化論 科目群
世界、日本、地域、人間というように芸術を身近な場へと視点を移動させることによる普遍的価値観、伝統文化を起点とした地域の芸術文化理論に関する科目で構成

これらの科目群は、学部との接続を容易に理解するための専門科目の括りであり、履修上の指針とするものであって、コース制のように修了までの学生の所属として設けてはいません。学生は自らの課題研究テーマや目標に応じて指導教員との相談によって主体的に履修科目を選択することにより、特定の科目群を中心に深めることも、複数の科目群を横断的に履修することも可能としています。

本研究科の学生は、基幹となる共通科目を選択必修として履修することで、普遍的、歴史的、地域的な固有の視点を持ちつつ、専門科目の中から自らの修学目標に合致した授業科目を中心に履修することにより、軸足となる専門技術、専門知識を深化させます。この結果、本研究科の「養成する人材像」が育まれるカリキュラム体系としています。

学位論文等の評価基準について

本研究科の学位論文等に係る評価基準はこちら

教員紹介

大学院 芸術文化学研究科 担当教員を紹介します。
個人プロフィールページにリンクしていますので、より詳しい内容がご覧になれます。

有田 行男 准教授
デザインマネジメント、コミュニケーションデザイン、プロダクトデザイン
伊東 多佳子 准教授
美学、芸術哲学、環境美学、環境芸術論
今淵 純子 准教授
工芸〈鍛金、彫金、ジュエリー〉、美術教育
上原 雄史 教授
建築意匠、建築設計、
建築を中心にした地域計画設計論
内田 和美 教授
プロダクトデザイン、トランスポートデザイン
大氏 正嗣 教授
構造デザイン、数理的配置計画
木材の積層架構等
岡本 知久 講師
広告コミュニケーションデザイン
ブランディングデザイン
タイポグラフィーデザイン
タイプ(フォント)デザイン
エディトリアルデザイン
沖 和宏 准教授
視覚伝達デザイン
奥 敬一 教授
風景学、風景観光論、世界遺産学
小川 太郎 講師
漆芸
河原 雅典 教授
人間工学、働態学
齊藤 晴之 教授
工芸美術、漆造形、立体表現
三宮 千佳 准教授
東洋美術史、日本美術史 ( 古代~中世 )、博物館学
島添 貴美子 教授
民族音楽学、民族芸能研究、伝統文化論
清水 克朗 准教授
美術鋳造
高橋 誠一 教授
漆工芸、漆造形、生活工芸
武山 良三 理事・副学長
サインデザイン、景観まちづくり
辻合 秀一 准教授
デジタルテクノロジー
Computer Graphics
画像処理、ヒューマンインタフェース
複合現実感
内藤 裕孝 講師
家具デザイン、プロダクトデザイン
長柄 毅一 学部長・教授
金属材料学、金属材料加工学、文化財科学
長田 堅二郎 講師
現代造形芸術、現代美術、立体造形
西島 治樹 教授
美術(メディアアート)
萩野 紀一郎 准教授
建築設計・保存・再生、インテリアデザイン
林 曉 教授
美学(漆工芸)
平田 昌輝 講師
彫刻、塑造
松田 愛 講師
西洋美術史、近現代美術論、アート・マネジメント
松村 浩之 講師
油画
安嶋 是晴 准教授
文化政策論、伝統産業論、地域経営論
籔谷 祐介 講師
コミュニティデザイン、建築計画
横山 天心 准教授
建築意匠
渡邉 雅志 准教授
プロダクトデザイン、木材造形

修了生の活躍

個性豊かで地域に貢献できる芸文生は、各地に活躍できる場を見出し、社会でその能力を発揮しています。芸文OB・OGの皆さんの卒業後の様子を、受験生・在学生へのメッセージと共にご紹介します。

  • 就職・進路:グリーンノートレーベル株式会社

まちづくりの会社に勤めています。まちづくりの手法は様々ありますが、私の会社ではまちの拠点となる、人が集まるような「場づくり」をメインにしています。


  • 就職・進路:A Nomad Sub株式会社

基本業務は建築の設計・監理やインテリアのデザイン、まちづくりやブランディングを中心に行っています。


  • 就職・進路:株式会社アーキジオ

主に3D計測の技師をしています。遺跡や出土遺物を3Dスキャンし、図面の作成や博物館展示の映像制作などに役立てています。


  • 就職・進路:守田漆器株式会社

漆器の産地である石川県の山中で、山中漆器の上塗り職人の見習いとして製造に携わっています。業務内容は、お椀を中心とした商品の漆の下塗りから研ぎ〜上塗りを行っています。


  • 就職・進路:仁川学院

教員になろうと決めたのは教育実習での経験が大きいです。それまでなんとなく資格を取ろうと思っていたのが、実際に生徒と対面することで教員という職業に実感を持つようになりました。

就職・進路

大学院 芸術文化学研究科

【生活用品、家具、文具、服飾、装飾など】 シミズ じょうはな織館 ワイズ・ヒューマン 秋華洞 【建築、建設、環境、インテリア、設備、資材、住宅メーカーなど】 アール・アイ・エー アレックス スペース 玉岡設計 FUJIWALABO 無有建築工房 丹青社 橋本建築造園設計 【広告、出版、放送、印刷、映像、webなど】 vision21 【学校、施設、団体など】 金沢卯辰山工芸工房 地域交流センター企画 【専門機関、美術館など】 西田美術館 金沢舞台 【その他(製造、観光、サービス、小売他)】 自営(工房設立) グランゼーラ マメックス 二上 助野 西川産業 キタニジャパン 日東製陶所 保志・アルテマイスター 守田漆器 カジナイロン のとや 丸章工業 堀金箔粉 ウイン・ディー(日南グループ) 今井機業場 【公務員】 東京文化財研究所保存修復科学センター 【教員】 不二越工業高校 仁川学院(中学・高校) 特別支援学校 大谷美術学園 京都府公立学校教員(高等学校) 【進学】 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程 金沢美術工芸大学大学院